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スタッフブログ

日々の暮らし 2013.08.06

風の通り道

こんにちは。

我が家で咲いた元気なヒマワリ

今年は最高の猛暑!という割に、意外と涼しい日が続いているようですが、
それでもやっぱり暑い!やっぱり夏ですね。
全国各地では、不安定な天候で、
ゲリラ豪雨などの影響で災害が続いています。
それが、地球温暖化の影響だと聞くと、
やはりその加速を止めることが私たちの責務だとしみじみ感じます。

私たちが取り組んでいる環境配慮型設計。
その設計手法の一つが『自然エネルギー活用術』。
自然の力を利用して住まい方を考える。
夏は特に風の流れを配慮することが効果的です。
極力、エアコンなどの機器に頼らず自然の恵みを活かした暮らしができれば。

『風の通り抜ける住まい』
その視点で、この夏お引き渡しをさせていただいたお住まいから
事例を少しご紹介したいと思います。

まずは、築30年以上の木造2階建のM様のお住まい、
家中を風が縦横無尽に通り抜ける設計です。

吹抜

家の中心にわずか1坪半ほどの吹抜を設けています。
1Fを家族のリビング。2Fをそれぞれの個室。
吹抜けに面した2Fの個室には、
なるべく床に近い位置に通風窓を設け、必要な時には開け放し、
横だけではなく、縦にも風が流れるようになっています。
夏は窓を開けて風通しを。
冬には、蒔ストーブの暖気が家中に広がるように。
天井にはシーリングファンも設けさせていただいたので、
天井に溜まった空気を撹拌させ、
家の中での温度差もないような役割も果たしています。

風の通り道

洗面室にランマ

室内窓

できる限りらんまや室内窓で風の行き止まりを作らず、
風の通り道がしっかり確保できるよう計画させていただきました。
風のその先に風の通り道を設けています。

ダイニングから庭

ウッドデッキ

またM様邸では、元々南側に緑豊かなお庭があったため、
もちろんそのお庭がそのまま生かされるよう計画させていただきました。
夏ならではの醍醐味。
ビールが美味しくいただけそうなウッドデッキも新設いたしました。

M様、私たちのご提案を取り入れてくださり
本当にありがとうございました。
どうぞ、四季を通して暮らしを楽しめるお住まいとなることを
心より願っております。

続いてマンションの事例です。

稲城市のS様。
通風と断熱をしっかりと配慮したフルスケルトンリフォームとなりました。
見晴らしの良い南側に3室で区切られていた間取りは、
ご自宅でもお仕事をされるためS様のスタディルームだけを区切り、
その他の2室は畳コーナーとリビングスペースとしてつなげました。

マンションは南北での風の通りが、
水回りや個室の壁で遮断されてしまうことが多く、
同じ家の中でも温度差が激しかったり、
湿気混じりの風が滞りカビが発生しやすかったりします。
御多分に洩れず、S様のお住まいもそのような間取りでした。

動線

北側に寝室、南側にリビングスペース、
その間に引き戸で繋がる洗面室を設けました。
寝室→ウォークインクローゼット→洗面室→リビングと、
南北が一直線に繋がっています。
人の動線はもとより、風が滞りなく通り抜けます。

そしてスタディルームにも障子の引き戸を設けさせていただき、
必要な時に開け放し、行き道を塞がないような配慮をいたしました。
室内間でこのような通風窓で繋がりを持たせたことで、
リビングにいる家族との程よい距離感も保てるのもまた効果的です。

スタディルーム


S様、私たちのご提案を取り入れてくださり
本当にありがとうございました。
お仕事をされている時も家事をされているときも寛いでいる時も、
快適な棲家となることを心より願っております。
素敵なインテリアも是非またブログにてご紹介させてくださいませ!

日本は南北通風。
南北に風の入り口と出口を設け、風の『行き止まり』ではなく『通り道』を考える。
こう猛暑日が続くとなかなかエアコンを使わないわけにはいかない時もありますが、
自然風が利用できるなら、ぜひそう考えたいものです。
住まいの中で空気を循環させることは、通風ということだけでなく、
住まいを健全に保つことにも有効的です。

住まいの健全化と環境配慮。
四季を通して快適で心地よいお住まいをご提案していきたいと思います。

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