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スタッフブログ

施工について 2013.10.01

自邸のご紹介(環境配慮型設計に着目して)

朝晩は少し冷え込む陽気になりましたが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今週は、大好きな夏が行くのを惜しみつつ、
秋の味覚も堪能している大坂が書かせていただきます。
ちなみに、昨夜の晩御飯は「栗ごはん」でした。

今週は、木造軸組検査が2件、木工事完了検査が2件、
外装完了検査が1件、工事完了検査が1件ありました。

その他に、設計部で定期的に行っている勉強会で、
昨年末に完成した自邸を題材に「環境配慮型設計」の話をする
機会がありました。
今回はその内容をもとに、環境配慮型設計の実践例として自邸を
紹介したいと思います。

私共が実践している環境配慮型設計は、
大きく分けて自然エネルギー設計、省エネルギー設計、
省資源設計、創エネルギー設計、自然素材設計などがありますが、
今回は特に自然エネルギー設計の、
なかでも「開口部と通風の設計」についてお話したいと思います。

私の自邸は、以前のブログでも見学会関連でご紹介したことがありますが、
約40坪の木造在来工法の2階建てで、傾斜地の高台に立地しています。

外観

もともと風の通りは良い立地ですが、
建物の配置と窓(総じて開口部と言います)の設計に際しては、
その敷地の卓越風を考慮して、生活のどのような場面で
どのように風を取り込みたいかを検討します。

卓越風とは、その地域に一定期間ごとに
最も頻度が多く吹く風向きのことですが、
これは同じ地域でも敷地ごとの周辺状況等で
大きく変わりますので注意が必要です。

そして、通風を考慮しての窓の計画では、どの開口部から風を入れて、
部屋の中をどのように通し、どの開口部から風を抜くかを生活の場面を
イメージしながら検討していきます。

具体的に説明しますと、自邸では、夏の朝から日中にかけての卓越風は、
立地も考慮すると南東から南南東でした。
ですので、建物の南東面には、
縦滑り出し窓が風の出入りを考慮した形(吊り元)で配置されています。

南東面外観

ドアのように開く縦滑り出し窓は、
風を上手に受けて室内に導く役目も果たしてくれます。
このような機能を持つ窓や壁のことを、
ウィンドウキャッチャーと呼んだりします。

この位置には、1階はLDKが、2階には主寝室があります。
もちろん南面には大きな引き違いの窓がありますので、
天気のいい休日などは朝から開け放ちますが、
日中ずっと全開にし続けているわけにもいかないので、
天気や室内での過ごし方に応じてこの面の窓を開け閉めして
風をコントロールしています。

また、風の弱い日は窓を開けてもなかなか風が入らず、
室内の空気が動かないときがあります。
こんなときに有効なのが、高さの差による風の誘導です。

換気の分野では、「温度差換気」などと言ったりしますが、要は
暖かい空気は軽く、うえに上るということを利用した通風の計画です。

自邸では、居間の一部が吹き抜けになっており、この上部の北面の
屋根には開閉できる天窓(トップライト)がついています。

吹き抜け

風があまり無いときでも、1階の縦滑り出し窓を数か所開けて、
この天窓を開けると、暖まって上昇した空気が天窓から抜けるのに伴い、
1階の窓からやわらかな風が入ってくるのを感じることができます。

また、天窓以外にも、東西両面の妻壁の上端にも小さな窓があります。

ロフト小窓

これは室内側はロフトなのですが、
夏場はこの窓は24時間開けっ放しでした。
そうすることで、夏は暑くなりがちな2階の個室からも暖まった空気が
抜け、かなり快適に過ごすことが出来ました。

それ以外にも、各室ごとと家全体としてとの両方で風の流れと
生活の場面を検討して、全ての開口部を設計しています。
夜の就寝時にはこことここの窓を開けて、
このように風を入れよう、といった具合です。

今回は、開口部と通風の設計の一部ですが、
簡単にですが紹介させていただきました。

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