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日々の暮らし 2013.11.19

古時計

こんにちは。

古時計

我が家に 70年以上も前から引き継がれてきた柱時計です。
昔、父の仕事部屋にあった柱時計です。
戦争で亡くなった祖父の形見として、父がずっと大事にしてきたものです。
父が体を壊してしまい、使わなくなった仕事部屋を改装するときに
取り外し大切に保管していました。

ずっと外したまま動かなくなっていたため、
なんとか動かして父が喜んでくれたらな、、、
と考えていたところ、
友人の紹介で西荻窪のアンティーク屋さんで
なんとか修理を引き受けていただきました。

夏に依頼をして、約2ヶ月。
ようやくできましたと電話が入り、手元に戻ってきました。
2ヶ月間、たくさんの職人さんの手を借りて、
ピカピカになって戻ってきました。

中の機械はだいぶ入れ替えをしていただき、振り子は磨いてピカピカに。
決して高価なものではないのですが、思い入れのある時計だからと、
無理難題な修理を引き受けてくださったアンティーク屋さんや
職人さんたちには本当に感謝します。
なんといっても70年以上も前の時計です。
ゼンマイを巻き続けて、手をかけてあげなくてはなりません。

今は機械類はなんでもかんでも静音であることが求められます。
ボーンボーンと鳴る柱時計はそんな風潮とは逆行していますね。

生活には心地よい音があると思います。
野菜を切る包丁の音、グツグツ煮える音、子供たちが走り回る音、、、
私にとって柱時計のボーンボーンは、そんな心地よい音の一つになり、
そんな暮らしの音がある生活を楽しく感じたりもします。

柱時計のくだりとは少し話が違うかもしれませんが、
家づくりにおいて『今あるものを生かす』ということには
できるだけ意識をしています。

↑こちらは、築40年以上の木造住宅を改装した平塚市S様邸のリビング。
天井裏に隠れていた立派な丸太梁を活かすべく、天井を取り払い、
露わにしました。

これだけの梁は、当時の大工さんも大変自慢だったようです。
近年の住宅の断熱性能は大変高くなっており、
こうした勾配天井で天井を高くしても冷暖房機器の効果には
支障はありません。
当時はガラスも一枚板で、壁や床天井の断熱性能も技術的には
まだまだでしたでしょうから、天井は低く、が一般的でした。
こうして近年の技術により、日の目を見ることのできた立派な梁。
まだまだ建物をしっかり守ってくれる役割を果たしてくれます。

↑こちらは建て替えで新築された町田市のY様のキッチン脇の腰壁です。
元々の建物の玄関で使われていたガラスブロックを
上手に取り外していただき、室内で使わせていただきました。
今はあまり見ることのないバラの柄です。
光を湾曲させて取り入れるため、表情が出てとても綺麗でした。

↑こちらは美術品をコレクションされるのがご趣味だった
お祖母様のおうちを引き継ぎリフォームされたお住まいです。
こちらでは、もともとあった素敵なエクステンションの
ダイニングテーブルを再度磨いて塗装して蘇らせました。

↑そして借景。
閉ざされていた窓を活かせるよう畳コーナーを配置して、
この今ある借景を楽しめるリビングになりました。

束の間の秋を感じました。

これは私が尊敬する建築家の一人、
故小井田康和さんの自邸のある前の通りです。
自邸はさすがに恐縮して近くでは撮影できませんでしたが、
お見せしたいのはこの通称『小井田通り』

ちょうど私が撮影した紅葉の公園へ向かって
小井田さんの自邸のリビング窓は開けています。
少し小高くなったこの公園の素晴らしい季節の移り変わりを
借景にできる位置を生かした設計なのだと思います。
そこにある風景も活かす。

これも心がけたいです。

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