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新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

日々の暮らし 2022.02.28

はじまりの玄関

こんにちは。

安藤です。

 

 

我が家の庭先の春を知らせる草花、

水仙と雪柳です。

 

草木萌動(そうもくめばえいづる)。

旧暦の七十二項では

このようにいう季節が

もうすぐやってきます。

 

しだいにやわらぐ陽光の下、

足下はほんのりと草木が

芽吹きはじめ、

冬の間に蓄えていた

新しい命が芽生え、

やわらかな春の兆しと共に、

はじまりの希望が感じられる頃。

 

そんなぴったりの時期に

完成お引渡しのお住まいが

続きました。

 

お客様と一緒になって、

ここからはじまる暮らしに

思いを巡らし

打ち合わせを重ねてきたものが、

ようやく形としてみえ、

空気として感じられ、

そして私たちの手を離れます。

 

そして

お客様の暮らしが始まると、

そこに息が吹き込まれて、

建物も生き生きとしてくる、

そんな感覚です。

 

建物のはじまりは、

やはり玄関。

 

玄関扉を開けた時の印象は

大切ですね。

 

住まいの情景を想像しながら

設計を進めますが、

家路につき、ドアを開けると、

『おかえりなさい』と

家が言ってくれているような

安堵感、

そこにホッとする何かを

感じていただけるような

佇まいであればいいなと思います。

 

広くても狭くても

やはり玄関扉を開けた

第一印象はとても大切に

したいと思っています。

 

 

 

 

 

建物の脇の路地のような

アプローチを通り抜け玄関へ。

お隣が近い位置に玄関ですと、

なかなか玄関ホールが

暗くなりがちです。

 

間接光でも自然光をなるべく

届けられるよう考えたい

と思います。

 

こちらのお住まいでは

玄関ホールは奥行き50㎝ほどの

床面で決して広くありません。

 

第二の玄関となる

リビングの室内引き戸。

シンプルな格子の入った

透明ガラスの引き戸に

させていただいたことで、

その奥へと視界がつながり、

とても豊かな玄関ホールの印象に

することができたと思います。

 

ガラス越しの場所に

玄関ホールとしての機能を持たせ、

季節の室礼ができるちょっとした棚、

真鍮のブラケットライト、

南からの自然光が

やわらかく届く珪藻土の壁、

そして

向こう側のキッチンとの間に

設けた格子の開口が

お出迎えの室礼になっています。

差し込むやわらかな光に

導かれるようにリビングへ。

 

キッチン側から

クロスの格子の開口を通して

玄関側へ視線がつながります。

なので、キッチンにいながら、

家族が帰ってきた様子を

みることができ、

名付けて『おかえり窓』です。

ちょっとした飾り棚にもなるので、

小さな何かを飾っていただく

場所にもなれます。

 

この正面の壁を右へ行くとリビング、

左へ行くと水回りや階段です。

ここは玄関ホールとしての機能と、

生活動線が行き交う通路にも

なっています。

 

暮らしの情景に思いを巡らし、

設計をしますが、

ここからはじまる暮らしが、

どうかやわらかな光に包まれて

優しく豊かなもので

あってほしいと願っております。

 

こんな時代だからこそ

暮らしが、住まいが、

自分のごく身近なものたちが

どれだけ平和で尊いものなのか、

そしてそう思っていただけるよう

大切に大切にこれからも

作り続けていきたいと思います。

 

我が家の平和。

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