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スタッフブログ

友坂 俊行 2022.03.07

欅…ケヤキ。

新築建て替えの相談を

頂いてから2年が経ち

去年の5月の地鎮祭から

約10ヶ月の工事期間。

ひとつの物件が完成

となりました。

 

振り返ってみて

とても長く感じる期間でしたが、

設計も毎回楽しさが尽きず、

貴重な経験を

数多くさせて頂きました。

 

その中で施主の一番のこだわりは

ケヤキの材。

以前の住まいにも多く使われており、

知合いの材木店から

譲り受けたものも含めて

住まいづくりの中心は

いつもケヤキでした。

 

大工さん曰く、

関東の人はケヤキが好きだとか。

木の繊維(杢モク)は不規則であり、

カンナも真直ぐかけられない為、

細かく方向を変えながら

根気よく削っていくのが

大変だとも。

 

大工さんや材木業者さんには

何度も相談し、

何度も協力を得て、

知識のない私を支えて下さいました。

 

 

 

玄関に用いたケヤキの大黒柱は

約80年の新潟産で、

自然乾燥を永く経て、

とても締まって硬く、

化粧柱に仕上げるのも

加工業者に苦労させてしまいました。

 

30cm角の大きさも伴って、

鎮座している姿が頼もしい。

自分よりも長く歴史を見ている

この材は、

年輪が語りかけてくるようで、

ふと表面に触れたくなります。

 

 

 

続いて囲炉裏コーナーに備えた

8寸角柱も玄関と同材。

リビングから一段下がった部分に

用いた框もケヤキ材で、

建て替える以前の玄関框を

再生したものです。

お父様より歴史を

引き継いだようで、

蘇った姿に感慨深い思いが

込み上げてきました。

 

 

 

 

床の間にも8寸角の床柱。

畳床の框、落とし掛け、

仏壇(製作中)の扉まで

ケヤキを用いております。

仏間の中の棚板も

施主が所有していた

カリンの無垢板。

赤く色づいたカリンは

着色せずこの色合い。

ケヤキとの相性も抜群でした。

 

 

 

その他に廊下の飾り棚や

トイレの手洗いカウンターにも

使用しております。

ツヤやかに美しく、

様々な表情を見せる杢目。

私もすっかり魅了されてしまいました。

 

しかし…木はとても不思議です。

無垢材は磨けば

再生していくのですから。

 

樹齢が長いほど味がでる。

魅力がでる。

そんな人間でありたいものですね…

 

友坂

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