友坂 俊行 2022.08.01
昨年春に出会った2組のお客様。
共に新築計画をお任せ頂き、
先月無事に完成を迎えました。
偶然にも同じ共通点があり、
それはスキューバダイビングが
ご趣味だという事。
私もしばらく離れておりましたが、
以前は夢中になっていたこともあって、
思い出話しにも花が咲き、楽しく
打合せ頂いたのを覚えております。
コロナ禍による住宅事情の変化の最中、
一年以上の計画施工となり、
多くの時間を費やして頂きました。
その分、吟味する時間も増え、
印象深い建物が出来上がっております。
今回はそんなお宅のご紹介。
まずは伊勢原市の住まい。
南側に3階建ての住宅が建っている事から、
吹抜けを設け光を上部から招きます。
ストリップ状の廻り階段は
大工技術の賜物。
強度を兼ねて細部も納めて頂く
姿勢には頭が下がる思いです。
南側のガラス引き戸は3枚引込み型
となる無垢の手作り品。
暖房効率も考え、生活に合わせた
可変性のある開閉の造りとしております。
開け放つとウェットスーツを干す
目的とした土間空間が現れる、
昨今の室内干しの需要も備えた
サンルームのひとつの形。
ご夫婦ともリモートワークが
欠かせないこれからの環境から、
吹抜けに面したデスクコーナーを
設けました。
少し目線を反らすと大きな
FIXガラスから外の様子も伺えます。
良い気分転換になりますね。
続いて川崎の住まい
お会いした時、お子さんが大好きで
伸び伸び育てたいという思いが
伝わってきて、ご自身で考えた
間取りを構造的なアドバイスを
踏まえながら定規をあてました。
玄関から入る大きな土間空間。
自転車も数台可能な収納力。
キッチンパントリーを経由する
裏動線を兼ねています。
ただいま時の手洗い習慣は、
これからのスタンダードとなりそう。
伊勢原の物件と同様、
土間から引込み戸を開けると、
ヒノキの無垢フロアが印象的な
リビングへとつながります。
引戸のガラスは一点もので、
どんな模様が入るか楽しみな品。
階段には杉の羽目板を施し、
お子様がやんちゃしても
気にならない堅牢な造りです。
2組とも建築計画中にご家族が増え、
めでたさが重なりました。
ここで育っていくのだろうと
思いを馳せながら、
お引き渡しもより感慨深くなります。
前回のブログで張り増した
我が家の芝生の様子も、
今年は梅雨が極端に短く、
天候に恵まれて順調に
育ってきております。
友坂
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