fbpx

新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

平野 聡史 2022.08.08

暮らしの中心と、特別な場所

こんにちは、設計の平野です。

暑いですね・・・

この猛暑の中、現場で作業している

職人さんたちには本当に頭が下がります。

子どもたちは長~い夏休みに入りましたね。

我が家ではウッドデッキ横に

ブルーベリーの木を地植えしており、

今年はなかなかの豊作のよう。

 

 

せっかくなので夏休み中に

子どもたちとブルーベリージャム

でも作ろうかと思っています。

 

家にいると気づけばスマホのゲームや

テレビでYOUTUBEを見ている子どもたち、、

実際にいきものや自然に触れて、

五感を豊かに育って欲しい…

 

そういう意味でも、暮らしの中に

実のなる木があるというのは、

家族のコニュミケーションにも

つながり、良いことかもしれません。

ブルーベリーは放っておいても

育てやすく、おススメですよ。

 

さて、話しは変わりますが、、、

私たちがつくっているお家は、

いわゆる注文住宅です。

住まい手の顔が見え、

その住まい手が暮らすための住まい

をつくっています。

 

当たり前ですが、

住まい手は十人十色。

家族構成、年齢、性別、身体的特徴、

職業、趣味、趣向、感覚・・・

ひとつの世帯の中でも

個人レベルで見るとさらに

ひとりひとり違うもの。

 

それぞれのご要望や特性を理解し、

「今」だけでなく少し先の未来も

考慮しながら、居心地の良い

ひとつの住まいとしてまとめあげていく・・・

簡単なことではありませんが、

それが住まいづくりの醍醐味であり、

私たちの存在意義だと思っています。

 

どのご家族でも「暮らしの中心」となるのは、

やはりリビング・ダイニング・キッチン

でしょう。

食事をつくり、食べ、片づける。

座ってくつろぎながらテレビを見たり、

本を読んだり、おしゃべりしたりする。

 

一方で、住まいの中には、

その住まい手のご職業や趣味などにより、

別の目的をもった場所をつくることもあります。

 

今回は、そのようなお家のなかの

「特別な場所」の実例をご紹介

させていただこうと思います。

 

 

~町田の住まい~

町田市の住まい外観

 

町田市の市街化調整区域内に新築した、

カメラマンのご主人と、

ヨガインストラクターの奥様に

お子様ふたりの4人家族の住まいです。

 

玄関入ってすぐのシューズクローゼットは、

ご主人の撮影機材置き場も兼ねています。

 

町田市の住まいSCL

 

機材置き場を

シューズクローゼットにしたのは、

撮影が朝早い日でも

準備の物音で家族を起こすことなく、

すぐに車に積み込みたいから、

というご主人の思いからです。

機材を広げて準備する時だけ

跳ね上げて使えるよう、

折りたたみ式のカウンターを

造り付けました。

 

また、こちらの住まいでは、

本格的なヨガを家でもやりたい!

という奥様たってのご希望で、

階段を上がった2階ホールに

ヨガスペースをつくりました。

 

町田市の住まいヨガ壁

 

ロープを使ったヨガ(ロープウォールヨガ)が

できるよう、壁に凹みや開口をつくり、

スチールで造ったコの字型の金具が固定してあり、

そこにロープがかけられるようになっています。

位置や大きさ等は奥様と打合せをして決め、

壁の仕上げには、ヨガの聖地である

インドを感じるブルーの壁紙を貼りました。

 

お住まい後、この壁にロープで

逆さまにぶら下がっている奥様が

笑顔で映っている写真と一緒に、

「最高です!」と

ご報告をしてくださいました^^

念願のおうちヨガを楽しんで

いただけることが分かり、

私たちもホッと

胸をなでおろした瞬間でした。

 

暮らしの中心LDKは、

 

町田市の住まい畳ダイニング

 

ダイニングスペースは小上がりの畳に。

 

町田市の住まいキッチン

 

L字型のシステムキッチンと、

造作のカウンター収納を組み合わせて

動線がコンパクトで使いやすいキッチン。

カウンターの天板は

施主さまがDIYでタイルを貼る計画。

(上手く貼れましたか!?)

窓からは、隣地の大きな桜の木が

見えて気持ちの良いキッチン。

 

町田市の住まいリビングに差し込む3月の光

 

ご職業柄、いろいろな季節・時間の

光の入り方を楽しみたい、

とおっしゃっていたご主人。

この写真は3月半ばの午後、

あたたかな太陽光が入っているところ。

その後、春から夏にかけての様子も、

また今度お話を伺えれば幸いです!

 

 

 

~伊勢原の住まい~

 

伊勢原の住まい外観

 

次は、伊勢原市の分譲地を購入して

新築した、ご主人は歌うたい、

奥様はピアニストの音楽家ご夫婦の住まい。

(上の写真に映っているのは

弊社スタッフと外構業者の職人さんです)

 

ご自宅に生徒さんを招いて

レッスンを行うことができる音楽室を

つくることが大きなご要望でした。

 

新築する前はマンションにお住まいで、

一室にグランドピアノが置かれ、

楽譜が本棚に並んでいました。

 

住まいの中にグランドピアノが

置ける音楽室‥‥

という条件を聞いたとき、

私の頭の中では

建築雑誌で見た記憶があった、

吉村順三氏が1950年代に設計された

旧園田邸に思いが馳せ、

本棚を漁りました。

 

・・・ありました。これこれ。

 

旧園田邸の写真

 

音楽室も含め、ひとつの住まいとして

生活空間も充実させるには、

音楽室に旧園田邸のような

吹き抜けの高い天井のある空間は

つくれそうにありませんでしたが、

あくまでも雰囲気のイメージとして

参考にさせていただくことが

私の中で定まってしまっていました(笑)

 

そして、お打合せの際に、

「音楽室の雰囲気はこんな感じにしたいと

考えているのですが・・・」と

この建築雑誌をお見せしたところ、

 

「わ~大先生のお家だ!」と、

お施主さま。

さすが音楽家のおふたり。

このお家に住まれていた園田さんという方は

有名なピアニストだったのですね。

 

お施主さま :大先生=園田氏

私たち:大先生=吉村氏

 

という図式のもと、お互いに畏れ多い

気持ちのようなものを抱えながら、

つつがなく音楽室の計画は

まとまっていきました(笑)

 

音楽室まえのホール

 

音楽室には、玄関ホールから

直接アクセスができます。

コロナ後の新生活習慣としての

手洗いを入口横に設けてありますので、

レッスンに来た生徒さんは、

ここで手を洗ってから

音楽室の扉を開けることになります。

この入口ドアの壁は、

ホールに圧迫感を与えないため、

かつ来訪者が自然に音楽室に足が向くよう、

部屋に対し斜めのアプローチにしました。

これも実は旧園田邸から受けた

インスピレーションによるものでした。

(私の勝手なですが)

 

伊勢原の住まい音楽室

 

音楽室は、前出の吉村氏が多用していた

ラワン材を使って天井仕上げと、

楽譜を入れる本棚をつくりました。

床はグランドピアノの重さ

(重量と視覚的な両面で)に負けないよう、

この部屋だけオークの無垢床を採用しました。

 

入口ドアはフラッシュ構造の内部に

断熱材を詰め、

枠まわりには隙間からの音漏れを

軽減するピンチブロックとスーパータイトを

使用した簡易防音仕様。

外部に対しては通常のサッシの内側に、

さらにペアガラスの内窓を追加。

壁天井の下地はグラスウールと

防音マットで部屋を覆い、

換気用の熱交換ロスナイも防音仕様に。

 

このように対策は講じていたとはいえ、

外への音漏れと音楽室内の音の反響具合が

心配でしたが、

実際にお話を伺ったところ、

外にはほとんど気になるレベルの音漏れはなく、

室内も本棚に楽譜等の物を入れたら響きすぎず、

吸音しすぎず丁度良い塩梅になったようで、

良かった~!と、

コチラもホッと安心いたしました。

 

この住まいは、

一階が音楽室と水回りと予備室。

2階が主にLDKと和室という構成です。

 

伊勢原の住まいリビング

 

落ちついた色味の音楽室とは異なり、

暮らしの中心LDKは明るい印象の空間に。

2階ならではの勾配天井に、

シナベニヤで仕上げました。

床は足触りの良い桧の無垢床。

 

和室側をみる

 

和室

 

LDKに隣接した和室は、

寝室としての利用を想定した空間。

天井は落ち着いた色味の麻クロス貼り。

和室の奥はウォークインクローゼット

になっています。

 

 

2階の洗面化粧台

 

2階にも、トイレ横にサブ洗面台があります。

この造作化粧台、正面の幕板が大きいのには

訳がありまして・・・

このお家のもうひとりの住まい手である

猫の「たけちよ」ちゃんの

おトイレスペースになっていて、

これくらい籠った感がないとしない!

ということで通常よりも幕板を下げた

意匠になりました。

「たけちよ」の特別な場所です^^

 

 

 

ちなみに我が家の猫の「るい」は

夏場はちょっと冷たい質感の場所が好きで、

玄関の土間、

キッチンの人工大理石天板、

あるいは階段に、、

 

 

ペタッとして涼を取っていました。

 

皆さんの 特別な場所づくりのご相談、

お待ちしております!

CATEGORY

カテゴリー

PAST BLOG

旧ブログはこちら

ARCHIVE

アーカイブ
優建築工房の季刊誌
page top

page top

page top