服部 佳聖 2023.02.13
こんにちは。服部です。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
年も明けていつの間にか
1月も過ぎてしまいましたね。
寒さのピークもそろそろ
過ぎるのかなと思いきや
まだまだ朝晩は冷え込む日が
続きそうです。
あと少しだけ、
鍋でも食べながら
陽気な春を待ちわびて
いきたいと思います。
さて今回は、昨年秋ごろに
お引き渡しさせていただいた
マンション改装物件K様邸について
お話できればと思います。
はじめてお客様とお会いしてから、
具体的なプランのプレゼンをさせて
いただくまでに、どんな流れが
あったのかご紹介できればと思います!
プランのプレゼンをさせていただく際に、
まず必要になるのが“現況図”になります!
部屋の大きさや窓の位置、
床のレベル差を測ったり。
ダクト、配管の位置などを調べたり。
プランを作成するにあたって、
必要な情報を調査させていただいて
おります。
特にマンションに多い
鉄筋コンクリートの建物では、
既存の給排水管は
他住戸との共有部分になるため、
位置の大きな変更をしたい場合に
状況によって制限が出てしまう
ことがあるので、
正確に把握することが大切です。
そのほか、スイッチコンセントなどの
電気配線なども拾っていきます。
ある程度、間取りの再現ができてきたら、
壁や天井をたたいてみたりしながら、
仕上げや下地の状況を見ていきます。
「撤去できる壁なのかどうかな?」
「床の下地は現状で問題ないかな?」
などなど、、
今回のK様邸でははじめに、
・東面の壁が冷えて結露でお困り
・床の不陸が気になる
(床の水平がきちんととれていないこと)
との2点お声がありましたので、
そちらも調査していきました。
そうすると、
結露で悩まれていた東面の壁は、
隣に住戸があると
思っていたところが、
実は外気に接していることが
分かりました。
というのも、
“エキスパンションジョイント”と
言いまして、
建物の構造上有利になるように、
隣接する住戸同士でも、
構造上切り離して作られる方法
(構造的に別の建物がぴったり
くっついて並んでいるイメージです)
に面していたのです。
そのため、
隣にも住戸があると思っていたところが、
実際は外と同じ環境であったため、
壁が冷えてしまっていたようでした。
対策としては、
外気に接している壁には
断熱材を補填して
室内が冷やされないように
していきました。
また、床の不陸に関しては、
もともとの造り方が経年によって
不陸が起きやすいものであることが
分かりました。
そのため、床の不陸を解消するために、
効果的な方法を技術とも検討し、
今回は既存の床にベニヤの下地を
重ね貼りして、
新規の床を仕上げていく
方法を採用しました。
こうして、
現況の調査をさせていただいて、
目に見えないところも
いろいろと推測しながら
現況図を整えていきます!
このとき、
既存図面などの資料等があると
把握しやすくなります。
しかし、意外にも資料と実際の
状況が違うなんてことも。。
そのため、
やはり現調をさせていただいて
実際の状況を把握していくことが
大切ですね!
最後に出来上がりのイメージをいくつか。
それではまた!
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