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スタッフブログ

平野 聡史 2024.12.09

景色

こんにちは、設計の平野です。

師走となり、皆さま忙しく

お過ごしのことかと思います。

そんな中、

ふと季節の移ろいを感じる

景色に出会い、

忙しい気持ちをすーっと

落ち着かせて向き合うと、

何気ない変化や美しさに気づき、

今を生きていることを感じ、

豊かな気持ちになることができます。

 

「森の里のいえ」も冬を迎え、

落ち葉を掃除していると、

色とりどりな景色に気づきます。

 

アプローチを兼ねた北の庭。

 

 

落葉しても枝ぶりが魅力的なアオダモと、

オレンジ色に紅葉したコハウチワカエデ。

自然で柔らかな枝ぶりは風情があり、

その後ろに土を締め固めて造った

「版築(はんちく)」の塀がいることで

良く映えます。

 

 

さらにその後ろに見えるのが

「そとん壁」の外壁なのも良い。

そとん壁は堆積された火砕流「シラス」を

原料とした自然素材の塗り壁です。

これが工業製品の窯業系

サイディングだったりしたら、

このような良い雰囲気には

なっていなかったでしょう。

 

 

鮮やかな赤に紅葉したドウダンツツジが

良いアクセントに。

 

 

「森の里」という地名によく似合う雑木の庭。

 

 

 

まだお越しになられたことのない方は

是非お越しください。

季節の緑がお迎えします。

 

さて、他にもこの秋~冬の景色を

ご紹介させていただきます。

 

半年ほど前に完成お引渡しをした

鎌倉のM様邸にて、植栽・造園工事を

行わせていただきました。

 

 

こちらも外壁はそとん壁。

玄関とお庭側にも柱建てのしっかりした

土庇をかけた外観です。

前面道路が傾斜しており、

玄関側は基礎が高くなっています。

その高低差を利用し、

大谷石の階段や自然石で

立体感を出しています。

 

杉の板を縦張りした門塀で

玄関の足元が隠れて奥行き感が

出ることと、

杉の質感が石やコンクリートの

カタさを和らげてくれることで

バランスがとれて良かったと

思っています。

 

 

アプローチは、

ロードバイクが趣味のご夫婦が

自転車を宅内に入れやすくするため、

植栽帯を回るようなぐるっと

スロープにしました。

植木は、

アオダモ、イロハモミジ、ナンテン。

 

南のお庭は、周囲を杉板(門塀と同じ材)で

少し高めに囲ってプライベート感を確保。

 

 

隣家の合間から見える山へ

つながるように木を植える・・・

というのが、

Mさまと、協力業者の外構造園担当で

ある原嶋さんとの打ち合わせで出た

造園のイメージです。

 

それとMさまからは、

和は好きだけど 「いかにも和」ではなく、

「少し異国感もある和」という

テーマをいただき、

地に敷いた黒いピンコロ石で

その辺りを表現しています。

 

植木は手前から

イロハモミジ・ヤマボウシ・ソヨゴ、

低木にカラタネオガタマやアセビ

などを植えています。

 

樹木が植えられる前の杉板は

ただの板塀でしたが、

樹木が植えられると杉板は

背景に徹して樹木の良さを

引き立たせてくれるようになったのが

印象的でした。

 

まだまだ植えるスペースは

残っていますので、

これからMさまご自身で植えられる

部分も含め、存分に楽しんで下さい!

 

さて、

年内最後のブログですので、

もう一件いきます!

 

川崎市の新築物件 I様邸。

ご両親が建てられた築40年ほどの

戸建て住宅の建て替えです。

第一種低層住居専用地域ですが、

高台に位置しており、

2階から遠くに東京を一望できます。

また、道路を挟んで西には、

大きな桜の木がある公園、

という恵まれた環境。

 

旧家は2階リビングに奥行き3尺で

巾の長いバルコニーがありましたが、

その眺望の良さを活かしきれて

いないように感じました。

 

新居には、その眺めを楽しめる

インナーバルコニーが欲しい、

というご要望。

 

ちょうど昨年の今頃に

プラン・お見積もりをお出しし、

その後お打合せを重ねて

着工したのが今年5月、

現在ほぼ完成した状態です。

 

今回は一部分のみ、

ご紹介させていただきます。

 

 

2階は切妻屋根の形状を活かした

勾配天井に、レッドシダーの羽目板張り。

壁面の固定棚は、ミュージシャンである

ご主人がLPレコードを仕舞ったり

飾ったりできるような寸法で家具造作しました。

 

この大きさをそのまま2階に

搬入して取り付けるのは困難なため、

2分割した箱を現場で組み合わせて

ひとつに見えるように家具職人の

井出さんが工夫して造り、

取付けてくれました。

 

写真ではもちろん、

実物を見ても全くわからず、

ひとつに見えます。

職人スピリッツに乾杯。

 

上の写真の右奥に、

少しくぼんだ場所があるのですが、

そこを「ちょい籠りスペース」と名付けて、

西側の公園の桜が見える窓を設けました。

 

 

窓の下枠を出っ張らせて、

愛猫が外を眺められる「猫の物見台」

になっています。

TV台とベンチを兼ねたカウンターに

スタンド式の照明を置き、

窓前に一人がけのソファを置いて、

ゆったり落ち着いて本でも

読みたくなるような・・・

そんな思いを込めました。

 

東南に設けた奥行き1間の

インナーバルコニーを見ます。

 

 

室内側窓下は30㎝上げて

腰かけにもなるカウンター、

バルコニー床はFRP防水の上に

イペでウッドデッキを造作。

 

バルコニーの軒裏は室内と同じ

レッドシダ―で仕上げています。

南隣家からの視線は遮るように

南側は袖壁を出して、

眺めの良い東側だけに開いています。

 

 

窓からの眺めが最高なダイニング。

テーブルの位置が決まったら、

ペンダントライトを天井から吊るします。

 

 

リビングからダイニングキッチンを

見たところ。

 

L字の壁付けキッチンに、

ダイニング側の対面カウンターも

合わせてコの字型になるキッチンは

フルで造作させていただきました。

 

料理もお得意なIさま、

調理道具もたくさんお持ちでしたので、

収納の配置、ボッシュ食洗機の組込み等、

かなりこだわりました。

(キッチンまわりに未完成部分があったので、

写真はまたの機会に!)

 

こちらも家具職人の井出さんが

スピリッツ全開できれいに造り、

納めてくれています。

(前述のM様邸では、初めて造った

「壁の中に隠せるシューズ収納」を

製作し、上手く納めてくれていました。

感謝。)

 

この写真を撮った日はお昼過ぎから

社内検査と施主様検査の日で、

その後、窓装飾や外構のお打合せをしていたら、

いつの間にか日が落ちて暗くなっていました。

 

打合せが終わり、

I様を見送ってから片付けをしていると、

綺麗な夜景を見ることができました。

 

インナーバルコニーからの夜景

 

ダイニングからの夜景

 

設計開始から約一年、

無事にこの景色を見ることが

出来たことにホっと胸をなでおろし、

思わずひとりでこの夜景を眺めながら、

しばらくぼーっとしていました。

 

お引渡ししたら、

そうそう見ることが出来なくなって

しまいますから~(笑)

まだ外構工事も残っていますので、

引き続き気を抜かずに頑張ります。

 

それではまた!

 

平野

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