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スタッフブログ

安藤 るみ子 2025.04.21

すわるところ

こんにちは。

季節は春から夏へ。

 

 

二十四節気では清明から穀雨、

そして立夏へと移り変わる

生命力逞しい季節ですね。

出歩く人も増え、

この季節は何かと浮足たつ季節ですが、

そんなときこそ休息は大切です。

 

身体や心に無理をせず、

ほんの少しでも休みたいときは

休もう、座りたいときは座ろう、、、

 

ということで、今回は

『住まいの中の座るところ』を

考えてみました。

 

住宅を設計する上で、

暮らしの動線は、

効率という意味では、

当然とてもとても大切な要素です。

 

住宅の心地よさを考えるとき、

動線の『動』と同じくらい

『静』についても大切な要素だと

思っています。

 

人の身体と心を健康に、

そして気分よく過ごすために

住まいはあって、

『静』を過ごすこととなる

座るところは、

特に居心地がよく気分よく

過ごせる場所であってほしい。

 

居心地がよく、気分よく

過ごせる座るところ。

その座る部分(たとえば椅子)の

心地よさはもちろん、

周囲との関係、座ったときの

視線の先にあるものなどに配慮し、

その仕掛けが上手に作れると

いいなと思っています。

 

『静』といっても

必ずしも止まっている

ばかりではないですね。

 

食事をしたり仕事をしたり

本を読んだりおしゃべりしたり。

そんな諸々の合間に

コーヒーやお茶、

そしてちょっと甘いもので

一息ついたりと。

 

特にダイニングでの座るところは

暮らしの中で様々な役割があります。

 

 

わが家の東側の窓では、

朝の光がキラキラ入り込む

ゴールデンタイムがあります。

このキラキラを感じながら

朝のコーヒーをいれたり、

朝からここで仕事をするときは

とても気分よくスタートできます。

 

朝食は台所の作業カウンターで

簡単に済ませてしまうのですが、

北向きの窓からは、

お隣の梅や桜の豊かな庭木を借景に、

ここも気分よく過ごせたりもします。

 

 

 

弊社ショーホーム「森の里のいえ」では、

窓際に丸テーブルのダイニングがあります。

南の庭に面し、掃き出し窓にしていますので、

きらきら陽の光を反射した庭の緑が視界に入り、

今の季節は特にとても気持ちが

良い時間を過ごせます。

 

椅子はいわずと知れたYチェア。

デンマークの家具デザイナー、

ハンスJウェグナーによるデザインで、

1950年から生産されてきている名作椅子。

丸棒の曲木の曲線が背もたれと

アームとを一体化し、

シンプルで優美なデザインは

時代を超えて愛されていますね。

 

そしてもう1つ、hata chairという

日本の椅子を使っています。

こちらは吉永圭史氏、製作は宮崎椅子。

日本人の身体に馴染むサイズ感で

軽いですし、それでいてゆったり座れます。

ずっと座っていても全く疲れません。

 

2つとも、アームがコンパクトなので、

座ったり立ったりの動作がとても

しやすいです。

 

 

ダイニングの先の庭には縁台デッキ、

そしてその先にベンチを設けました。

縁台と向かい合わせでベンチも作り、

陽気のいいこんな季節は

庭の集いの場所として

気持ちよく過ごせそうです。

 

 

 

 

先日お引渡ししたお客様より、

家具が入った後のお写真を

送っていただきました。

(ありがとうございます!)

 

キッチンと縦列でダイニングが

つながる配置にしたお住まい。

畳コーナーへもつながっていて、

椅子からも畳からも

ダイニングテーブルを使えるように

しています。

その時の気分によって使い分けたり、

家族や仲間が集うときなど、

多種多様な使い方ができます。

障子を開けると庭へも続き、

きっと気持ちの良い時間が

過ごせそうです。

 

住まいの設計をするとき、

その先の暮らしに思いをはせ、

ここに立った時、

ここに座った時、

その視線の先に何があるか、

それは気分が良くなるものか、

そんなことを想像しながら

配置を考えます。

そして実際住み始めて、

それが想定通り上手くいったり、

時に想像を超えた感動の瞬間が

あったりもします。

 

先日とても嬉しいメールを

いただきました。

昨年完成しそろそろ1年に

なろうというお客様より、

庭に植えたツツジが花咲いたこと、

そして借景に取り込んだ近くの山の斜面に、

八重桜であろうモノが発見したこと、

時間が経っても感動が続いている。

、、、というお言葉と共に

写真を送ってくださいました。

 

 

時間が経っても、

そうした感動を住まいの中で

感じていただけること。

本当に願いが叶った気分です。

 

冒頭の写真は我が家の庭の新入り、

園芸種のミヤコワスレ。

座った先に新入りの花器と共に。

 

心に余裕がないときでも

たった1枝の草花があるだけで

心が和みます。

 

安藤るみ子

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