安藤 るみ子 2026.08.24
こんにちは。
設計の安藤です。
熊本の地震、そして千葉県をはじめ
各地での豪雨災害で被災された皆様には
心よりお見舞い申し上げます。
地震が続き、豪雨による被害も各地で
発生しています。
穏やかではない日々が続く中で、
改めて、いつ起こるかわからない
災害への備えについて、より一層
考えていかなければならないと
感じています。

さて、前回に引き続き、
植物を巡る旅の後編です。
1日目は奈良春日山原始林を
歩きましたが、
2日目は京都へ移動し、
京都府立植物園を歩く旅と
なりました。
京都府立植物園は、
大正13年(1924年)に開園した
日本最古の公立植物園です。
広さも甲子園6個分という
スケールです。
めちゃくちゃ広いです。
見どころ満載です。
冒頭の写真は園内にある、
くすのき並木。
園の創設時に植栽された
200mに及ぶ並木道。
川端康成の『古都』という
小説にも何度も登場しているとか。
圧倒的なスケール感の緑のトンネルです。
見どころの1つに
世界中の植物を集めた観覧用の
温室があります。
カカオの木、珈琲の木、バオバブの木、
そして私たち建築屋さんでは
馴染みのある模型の材料として
使用されるバルサの木などなどなど。




熱帯の地域で見るような子たちは、
過酷な中で生きていく子たちですから、
皆さん主張も強いですね。
温室ゆえに設定温度高め、
そして通路は緩やかな
起伏をつけて演出されており、
はぁ~、ほぉ~、すごーい、
おもしろいねえ~、と、
汗だくながらも楽しく見ることが
できました。




高山植物のエリアは一転、
室温も涼しい。
ナデシコやリンドウ、
ミヤマキリンソウなどなどなど
他にもたくさん。
控えめで可憐な花たちを
見ることができます。




そして、何より魅力的なのは、
植物生態園。
山野に自生する植物や
古来より栽培されてきた
園芸植物などをできるだけ
自然に近い状態で植栽している
エリアです。
苔や竹や笹のエリア、
そして普段お庭の植栽で
ご提案しているような樹種もあり、
野性味あふれる本来の姿を見た
感じです。

こちらは樹齢100年以上の
ヒマラヤスギ。
ヘリテージツリーズと名付けられ、
植物園の自慢の木と
位置付けられているのも
また愛情を感じますね。
長い長い年月、本当に立派に
そこで佇んでおられます。
お疲れ様です。

そして歩き終えた最後に
お疲れ様のスツールまで、、、
粋ですね。
地味な写真ばかりですね、、、。
ですが、植物の生命力を感じ、
憩いの場として、
また学びの場として、
植物園そのものの存在意義も
感じましたし、
単純に色々な植物に会えて
とても楽しい場所でした。
ここから1日目の寄り道を振り返ります。




奈良春日山の原始林を歩く手前で、
偶然見覚えのある照明屋さんの
小さな看板を見つけました。
『NEW LIGHT POTERY』さんです。
看板は控えめですが、
一軒家のゆったりとした建物は
まるまる照明のショールームに
なっています。
春日山の自然の情景を
取り込みながら、
丁寧に作られた照明器具たちを
ゆったりと見ることできます。
弊社でも採用させて
いただいたことがあります。


キッチン上のペンダントライト。
そして壁付けのブラケットライト。
メールで取付けに関する
質疑のやりとりの際の
ちょっとした疑問にも
丁寧に返答くださり、
こだわりと丁寧なモノづくりを
感じさせていただいておりました。
ショールームをみて、なるほど!
という感じです。
この時も歩き疲れた汗だくの我々を
親切丁寧に案内してくださいました。
面白かったのは照明のセードを
使った盆栽の鉢だったり、
花器に見立てたり。


そしてもう終わってしまいましたが、
興味深い展示会の案内を
してくださいました。

奈良で活動する家具工房が
家具製作時に廃棄される
リノリウムを使って
シェーカーボックスを作られており、
そのシェーカーボックスを
スタンドライトのセードに。
捨ててしまうような素材を無駄にしない。
一見無関係な植物との共存。
着眼点が優しくて、素敵でした。
小さな小さな取り組みですが、
こうした1つ1つ優しい思いが、
自然環境に負荷をかけない
一助になるのかなと思いました。
ここ最近、都市部でも毎日のように
一時的な短時間大雨による
豪雨災害のニュースを目の当たりにし、
一体そう遠くない未来、
夏はどうなってしまうのでしょうか?
と、皆不安になっていると思います。
日本で、このあたりで生きて
いかれる植物自体も様変わり
してしまうのでしょうか?
異常気象による災害がおこるたびに、
私たちは自然界との共生について、
改めて考えることを
求められているように感じます。
時折、植物の老齢化などによる
街路樹の倒木がニュースになります。
もちろん、安全を守るための
適切な管理は必要です。
ですが、
「危ないから植えない」
「倒れるから減らす」
ということが、
安易な解決策になって
しまわないことを願います。
植物は、暑さを和らげ、
雨水を受け止め、土壌を守り、
生きものの住処となるなど、
私たちの暮らしや環境を
支えてくれています。
だからこそ、
まずは植物がどのような役割を持ち、
どのような環境で、
どのように生きるのか。
まずは身近な暮らしの中で、
木々や草花の存在を感じ、
その光景がどんな心地よさを
もたらしてくれるか、
その実感をもつことも
大事なことと思っています。
難しいことはさておき、
住まいづくりに携わる者として、
そんな視点も大切にしていきたいと
思います。


先日お引渡しをさせていただいた
お住まいのキッチンです。
自然豊かな立地を生かした窓の配置です。
ここにいると、
自分も自然の一部なのだと
感じられる気がします。
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