設計 2015.05.26
こんにちは。コーディネータの鈴木です。
今回はマンションを整骨院へリフォームした物件をご紹介します。
横浜市栄区のやつはし整骨院さん。
床面積約46㎡の3DKの空間を整骨院へする計画。
マンションの構造上、間取りを大きく変えることができないため
造作や内装材、建具をメインとした改装計画にしました。
まず、入り口の計画。
既存の玄関ドアはマンションの所有物のため取り外しはできないので
玄関ドアの内側に造作で片開き戸を取り付けました。
こちらは透明ガラスにして店舗名などの文字を貼り付け
扉が看板代わりのようなかたちにしました。
レセプション(受付&待合室)は、受付カウンターとカルテ等の資料が
収納できるスペース、待合スペースとして椅子が2~3個置けるくらいの
空間を確保しなければならないため、
カウンターにカーブをつけて少しでも広くみえるよう
そして、動線がスムーズになるようなデザインを心がけました。
カウンターには、コストバランスを考慮したプランで
アクセントとして栂の羽目板(ヘムパネリング)を張りました。
床がクッションフロアなため、
自然素材を使用したカウンターはとても映えます。
御施主様のご要望は「自然素材を使用した空間」でしたので、
こちらの羽目板カウンターはとても喜んでいただけました。
レセプションの奥は施術スペース、リラクゼーションスペース、リハビリスペース。
施術スペースとリハビリスペースは施術用の機器類、ベッドを配置するので、
閉塞感がないように、視覚で広さを感じてもらうため建具は付けず、
リラクゼーションスペースには目隠しとして格子を付けました。
格子はアクセントとしての機能も。
リラクゼーションスペースは、治療というよりリラックスできるような
空間になるよう天井にレセプションと同様の羽目板を張りました。
これだけでも他の空間とは違うイメージになります。
もうひとつ落ち着く空間にするために、
視覚的からのリラックス効果を図り、スポットライトの光を
壁に当て間接照明の効果を取り入れました。
一部、こもれるようなスペースになっているところは
既存の押入スペースをそのまま利用し、問診スペースに。
ソファを置き、足元には床置きタイプの照明器具などを
設置していただき、こちらも落ち着いた空間にしました。
リラクゼーションスペースの前の通路には、
アクセントとしてブラケットライトを取り付けました。
このブラケットライトは外からも造作建具のガラス越しから
見えるように計画しました。
特にこのブラケットライトは照明器具本体のデザインも大切ですが、
取り付け位置にもこだわりました。
邪魔にならない位置であり、外部から人の目を引く位置をよく吟味し、
設置しました。
短期間での詳細打合せと工期でしたので、
詳細打合せでは時間が限られた中で仕様を決めていただき、
御施主様には大変感謝しております。ありがとうございました。
いつか今度は私がお客さんとして、伺いたいと思っています。
鈴木
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