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スタッフブログ

平野 聡史 2015.07.14

桧の床 

こんにちは設計の平野です。
7月に入ってから10日近く雨の日が続き、
どうなることかと思っていたら、
突然の猛暑!風はありますがまるで温風。
職人さんたちにとってハードな時期になってきましたが、
水分を取りながら頑張っています!
みなさまも熱中症に充分お気をつけ下さい。

そんなじめじめと蒸し暑い日々のなかで感じたこと、、、
「桧の床がとても気持ちが良い」ということです。

帰宅して靴下を脱ぎ捨て、素足で触れる桧の無垢床板の足触りが、
さらっとしていてなんとも気持ちが良い。
住み始めてから、ちょうど一年経った自宅の床は、
人の足が馴染んできたおかげか艶が出て、
完成当初よりも手触り足触りが良くなってきました。

一年経った桧の床①
2015.7.14ASHichinen

一年経った桧の床②
2015.7.14ASHichinen2

細かなキズや汚れは多数つきましたが、ほとんど気になりません。
(この辺の感じ方は個人差があるかもしれませんが)

余談ですが、思い返せば私が「ひのき」をはじめて知ったのは、
おそらく小学生低学年。
当時流行っていた TVゲーム「ドラゴンクエスト」の中だったと思います。
そのゲームの中では、最弱の武器としてすぐに売られたり(安い)、
捨てられたりしてしまうかわいそうな存在でした。
ですので、建築の現場で初めて「桧材」と聞いた時には、
ドラクエの「ひのきのぼう」が真っ先に頭に浮かんだものでした。
はい、どうでもよい話でした。

建築資材としての「桧・檜・ヒノキ」は、
その耐朽性の高さや狂いの少なさ、
加工のしやすさなどから、たいへん優良な樹種であり、
弊社でも構造材・造作材として良く使います。
また、独特の芳香も人気の理由ですね。

前述の「桧無垢床板」として加工されいてるものは、
現在弊社では静岡県の浜松市天竜区で伐れる
「天竜桧」を採用しています。
名前もなんだかカッコイイ。

現場に搬入された桧フローリング

桧材の束
2015.7.14ASHtaba

1枚の長さは4m、 厚み15mm。
裏を見るとこんな印字がされています。

印字1
2015.7.14ASHhinokiinji

印字2
2015.7.14ASHtenryuu

浜松で植林から製材まで一貫して行っている会社の製品です。

当然ですが天然のものなので、一枚一枚表情が違います。

2015.7.14ASHshiroaka

左は節がない色白美人な部分、右は節があるのと、
少し赤みががった油分が多い部分ですね。

あまりにもヤニが目立つ部分などは、やむなくはじくこともありますが、
見えなくなってしまう部分、例えばキッチンや家具の下になる部分に
使用したりするなどして、無駄にならないよう現場で工夫します。

また、桧や杉・パインなどの針葉樹系の床材には「節」が付きものです。
「無節」でオーダーすれば節が全くないものも可能ですが、
かなり高額になるのと、個人的には少しのっぺりとした印象になって
しまうように思います。

節が少なめのグレードを表す「小節」「上小節」、
もっともリーズナブルな「特一等」というランクを
採用することが多いです。


2015.7.14ASHfushi

節(フシ)には、周りとかみ合っている「生き節」と、
抜け落ちる可能性がある「死に節」があります。
↑写真の下ふたつは前者。
一番上の節は、死に節を製材の段階で「埋め木」してあるものです。
よく見ると節もそれぞれ表情があって面白いもの。
とは言え、あまりに見すぎると気持ち悪く感じられる恐れもあるので
注意が必要です(笑)
仕上げに関して・・・
居室に関しては、無塗装でも特別に問題ないと思います。
何かこぼしてしまった場合には、染み込む前に拭き取る必要がありますが・・・

キッチンなどの水周りには、少なくとも 浸透性のある
オイル(ワックス)を塗る事をオススメします。
その場合、弊社ではオスモ社のウッドワックス
(植物油ベースの自然塗料)を主に使用しています。
木の良さを損わない・施工性が良い・人体に安全であるという理由からです。

他にも、洗面脱衣所にも無垢を張りたい・・・
でもカビなど大丈夫??という場合の策として、
足拭きマットを置く浴室入口のみタイルを貼る、
しかも冷たく感じにくい「サーモタイル」で。 という手もアリです。

脱衣所の床
2015.7.14ASHtile

子供と一緒にお風呂に出入りする想定で
少し広めにタイルを張っています。
お風呂上りの足を拭いた後の桧の床も、
また気持ちが良いものです。

桧の無垢材は吸湿性についても日本の湿度の多い環境に
合っているのだろうな~と、一年間触れてきた感覚として感じました。

素材を五感で愛でながら、豊かな暮らしを!
今回は 「ひのきのぼう 」ではなかった、、、
桧の床 をご紹介させて頂きました。
それではまた!
平野

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