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スタッフブログ

平野 聡史 2015.09.29

お施主さまと一緒に造り上げる住まい

こんにちは、設計の平野です。
割と涼しく過ごしやすい気候になってまいりました。
日没の時刻が着々と早くなると、ちょっと寂しい気分になりますね。

さて今回は、
増築を伴う大型リフォームが完成しました伊勢原市のT様邸です。
築15年ほど、木造2階建てのお家にご夫婦・お子様3人・お母様の、
合計6人でお住いになられていました。
手狭に感じるためもっと広々と気持ちよく暮らしたい、とうことで、
空き地になった隣地を購入され(!)、その土地の使い方を含めて
提案して欲しい、というご依頼でした。

ベースプランは友坂さんが担当、
詳細設計を私、平野&コーディネーター上田さんで
担当させて頂きました。

準防火地域ではないため、確認申請が必要ない範囲で一階を増築。
みんなが集まるLDKを日あたりが良く・気持ちが良く過ごせるように改装。
また、それぞれの個室や小屋裏収納なども、間取りや収納の造り方を
再構築させて頂きました。

増築前外観
2015.9.29ASHkizongaikan

増築後外観
2015.09.28ASHgaikan

増築後の外観。増築部分は黒いガルバリウムのサイディング張り。
増築部がくっつく部分の白い外壁は、既存と近い柄のサイディングを
探して、一面を張り替えています。
建物内部が完成し、外構工事を進めている現場です。

2015.9.29ASH1fdk
床は1F桧無垢、 2Fパイン無垢、壁は珪藻土、
キッチンのバックセット収納とカウンター収納は
タモ材を使用した造作家具です。
化粧筋交がダブルで入った壁(腰下タイル張り)から先が
増築部分のダイニングスペースです。

LDKバックセット
2015.9.29ASHbs
スリットを開けて通気を良くした引き出しは、根菜の収納用。

夜のようす
2015.9.29ASHnight
カウンター収納の足元には間接照明を仕込んでいます。

2F既存子供部屋
2015.9.29ASHkizon2froom

改装後子供部屋
2015.9.29ASH2fkids
2階の子供部屋は、天井を屋根勾配なりに高くして
開放感のある空間になりました。
以前、閉鎖型だった小屋裏収納は部屋と繋がりをもたせたロフトに。
表しになった既存の梁がリズミカルに入っていたおかげで、
整然とした印象に仕上がりました。

シーリングファン
2015.9.29ASHcf
余談ですが、このシーリングファン!
なぜか「エヴァンゲリオンっぽい」と思ってしまったのは
私だけでしょうか??

こちらのT様邸では、詳細打合せ中や解体工事が終った現場で、
お施主様からも大変積極的に関わって頂き、ご意見を頂きました。
住まい手と造り手が、まさに二人三脚で住まいづくりを行えた
好例だと思います。

そんな場面をいくつかご紹介させて頂きたいと思います。

既存玄関ホール
2015.9.29ASHkizongenkan

改装後ホール
2015.9.29ASHhallgenkan
階段は4段目から下を造り替え、5段目より上は既存維持。
手すりや格子を無垢材で造作しました。
縦格子の部分は、着工当初は壁にして正面にニッチ、
廊下側から扉付きの収納を計画していましたが、解体後に
壁が取り払われて柱が表しになった状態を見たT様から
「壁で塞いでしまうのはもったいない!
出てきた柱を活かしたデザインに変更できないでしょうか?」
と、ご相談を頂き、プランを練り直させて頂きました。
そこで写真のような縦格子と柱を組み合わせたデザインをご提案。
結果、収納の奥行きは狭くなりましたが、充分に利用可能な
奥行きは確保した上、視線が奥まで通り 、
広がりのあるホール・階段まわりになったと思います!

FIX窓
2015.9.29ASHhallglass
リビングとの間仕切壁には、上部に大きめのFIXガラス(格子付き)を。
こちらも明かり取りと視線の抜けに一役買っています。

階段から下を見る
2015.9.29ASHkaidan
階段の上部には、もともと天窓が付いておりましたが、
下の写真のように、天窓から天井まで煙突状の開口だったため
光が拡がらず、いまひとつ天窓の効果が活かされていないようでした。

既存2Fホール
2015.9.29ASHkizon2fhall

そして改装後・・・

改装後2Fホール
2015.9.29ASH2fhall

階段の途中から見上げる
2015.9.29ASHkaidankara
改装後は、天窓まわりを屋根なりの勾配に天井を高くしたため、
白い壁紙に反射した光が拡がり、2Fホールから階段、
さらに2F子供部屋から繋がるロフトにも明るさをもたらしてくれる、
北側の救世主的存在に生まれ変わりました!

ロフトと天窓
2015.9.29ASHlofttl
この小さな天窓の効果による、変りようは想像以上でした。
実はこの既存天窓、ロフト側に光を落とすか?
ホール側に落とすか?
詳細プランニングの際に悩んでいたところ、
建築に興味があるというT様のお嬢さまから、
「両方に明かりをもたらすことできませんか!?」
とのお話が出て、ハッ !! となり、
「ロフトの床をくり抜いて吹き抜けに」という
私たちの解答がカタチになったものでした。

子供室から階段室側の一角
2015.9.29ASHkaidanue2
こちらは階段に面した子供部屋の一角。

以前、工事部の両角さんのブログでも取り上げられていた部分です。
当初は収納を計画していましたが、こちらは打合せにより、
腰上にガラス入りの壁をご提案。
写真では全面くもりガラスに見えますが、
四方周囲の数センチだけ透明加工がしてあるガラスです。
見えすぎず、塞ぎすぎず、階段とお部屋のお互いの
気配と明かりをなんとなく伝えあう存在になることでしょう。
以上にご紹介させて頂きましたように、
T様とは住まいをより豊かなものにするため、
「一緒に造り上げていった」という印象が強く残っております。

それも、どうしても収納量等の実用的な側面を
重視しがちになりそうなところを、
光や視線の抜け、気配といった 難しい、かつ面白い事の
操作に積極的にご理解を頂き、価値観を共有しながら
造り上げていけたことを嬉しく思うと共に、
豊かな住いには、やはりそういうものが必要なんだ!
ということを改めて実感いたしました。
私たちも勉強させて頂きました。
ありがとうございます!

引き続き、外構工事を行わせて頂いております。
こちらも完成が楽しみですね!
宜しくお願い致します。
平野

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