fbpx

新築・注文住宅・リフォーム・リノベーションは

湘南・神奈川・横浜の優建築工房

新築・リフォームは湘南・神奈川・横浜の優建築工房 優しい暮らし

スタッフブログ

平野 聡史 2016.06.21

吹き抜けで考えること

こんにちは、設計の平野です。
梅雨入りしたもののまとまった雨が降らず水不足、、
なんてことが伝えられていましたが、
九州では記録的な大雨により、
土砂くずれ等の被害を受けた地域があったり、
なんとも不安定な気候になってきている感があります。

なんにせよ、自然と上手に付き合っていく必要があります。

本日 6月21日は「夏至」です。

一年の中でもっとも昼が長く、夜が短い日。
太陽がもっとも高くのぼる日でもあります。

快適な住まいの設計をしていく中で、
日照の取入れと遮蔽について考えることは、
非常に大事な要素になり、その検討の中で
ひとつの目安となる日であるため、
自然と覚えましたが、
「夏至」という言葉のイメージ的には、
もっと気温が高くなった頃な気がしてしまいますよね。
ですが意外と梅雨の時期です。

さて今回は、吹き抜けについてのお話。

上部を吹き抜けにした空間は、
高窓からの光が得られ、
縦方向への広がりが出ますので、
開放的な気持ちよさが感じられます。

冷暖房の効率や音の伝わりの問題など、
考慮すべき点はありますが、設計する上では、
その吹き抜けの広さと天井高さのバランス、
窓の大きさや配置などにも結構気を使います。

2016.6.21H邸

少し囲われ感があったり、

T邸

思い切り開放してみたり。
現在、新築をご用命頂いている
E様邸でのお打ち合わせのひとコマ。

計画地は新規開発の分譲地。38坪ほどの敷地が並びますが、
E様がお選びになった区画は南側6M道路でひらけており、
(南東方向にも道路がのびている)日当たりは全く
問題なさそうな立地です。

より明るく開放感があり気持ちの良いリビングを求め、
リビング上部を吹き抜けにする計画となりました。

吹き抜け面には、
最大限その利点を活かせるよう
大きなFIX窓を設けますが、
落ち着かない空間にはしたくない。

日差しが入りすぎて暑くないか?
周囲からの視線が気にならないか?

といったことをご心配されていました。

そこで!

太陽の動きの予測と、周囲の位置情報を
現地で調査が生きてきます。

ipadのアプリをフル活用です。

太陽高度1
太陽高度 (1)

太陽高度2
太陽高度 (2)

「Sun seeker」で太陽の位置を予測。
冬至でも問題なく日照が得られそう。
逆にいうと暑い時期に日差しを遮るものは何もない。

周囲の建物の位置1
周囲の建物の位置-(1)

周囲の建物の位置2
周囲の建物の位置-(2)

「Spyglass」で周囲に建っている物、
または建つであろうものの位置を把握。

向こうからの視線はどの辺からくる??

それを持ち帰って断面図を描きながら検証を。

日差しの検証
日射の検証

日射の遮蔽について、
屋根の軒の出と窓との位置関係により
夏場は上部の窓からの日差しが室内に
入ることを遮ります。

太陽の暖かさを取り入れたい時期の日差しは、
上部の窓からも入るように、春分の頃を目安に検討しました。

視線の検証
視線の検証

夜間は特に室内が明るいので、
丸見えになってしまうのでは?

周囲の2階レベルから、こちらの1階まで
見下ろされないかの検証・・・
大丈夫そうです!

これで安心して吹き抜けを計画できるというもの。
(ここまでやっても実は少しドキドキしますが!・・・)

その後のお打ち合わせにより、吹き抜けの天井は低めに設定し、
(2階床レベルからだと1,400)、その天井裏にできたスペースを
収納として利用する案に落着きそうです。

ロフト収納案
ロフト収納付き案

E様、お打ち合わせ予定も残りわずかとなりましたが、
一緒に住まいづくりを楽しんでまいりましょう!!

平野

 

CATEGORY

カテゴリー

PAST BLOG

旧ブログはこちら

ARCHIVE

アーカイブ
優建築工房の季刊誌
page top

page top

page top