友坂 俊行 2016.08.22
皆様こんにちは。
夏も後半にかかり猛暑なのか冷夏なのか
ハッキリしない天候が続きますが、
早くも一年の2/3を過ぎようとしております。。。
今年も夏期休暇をいただき
車中泊をしながら岩手にお邪魔してきました。
岩手と言えば日本で一番大きな県ですが、
太平洋側に沿うその長い海岸線を走ると
切れ目なく生々しい光景が飛び込んできます。
そう、未曾有の災害から5年が経った今も
津波の爪跡がくっきりと残っている姿。
復興にはまだまだ長い歳月が必要と感じます。
防潮堤を作り、町そのものの地盤を12M近く嵩上げする。
途方もない量の土を運ぶ巨大コンベヤは未だ建設中。
テレビやネットでの話題が徐々に薄れてしまうのは
致し方ないところですが、毎年足を運んでいても
現地を見、空気を感じると毎回心が揺さぶられます。
陸前高田市の一本松。
14Mを超える波に耐えた後、人工的にシンボル化されておりますが、
その奇跡とうたわれた理由は現地に赴くとよく分かります。
一本松の奥に大破した鉄筋コンクリート造の建物も残っており
当時の凄まじさを想像すると言葉にできません。
余りにも大きな出来事を目のあたりにすると
己の無力さを痛感するばかりですが、
「私には何もできないから」と
遠くから悲観する事だけではいけないと感じます。
現地の空気を吸うだけでもいい。
何か出来ることはないかと考える力を頂けるはず。
私自身は建築の仕事に身を置く立場ですから
日々意識できる距離にいると思います。
仕事の意義を今一度見つめ、
これからも薄れることなく活かしていきたい。
友坂
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