安藤 るみ子 2016.11.28
こんにちは。
先日の11月の雪にはびっくりしましたね。
写真は雪の翌朝、放射冷却の起きた海です。
秋ももう終わり。そう名残惜しむ間もなく急激な冬。
街中はすでにクリスマスや年末年始のモードで、
冬の光景を思い起こさせるものまっしぐらですが、
私の気持ちはまだまだ秋が名残惜しかったりします。
秋真っ盛りの10月終わりにリフレッシュ休暇をいただき、
奈良・京都へ行ってまいりました。
紅葉はまだ始まったばかりという頃でしたが、
季節の変わり目、美しかったです。
奈良・京都。まるで修学旅行ですね。
奈良はまさに中学校の修学旅行以来でした。
「今、ふたたびの奈良」、、、まさにそんな言葉が似合います。
奈良は何もないよ。泊まるところもないよ。
との周囲からの事前情報。
いえいえ、みどころ満載。
なぜ中学生の時にもっと感動しなかったのだろうと
不思議なくらいです。
さて、そんな奈良。
どんなところ。
鹿のいるところ。
せんとくんのいるところ。
しかまろのいるところ。
いやあ、意外にびっくり。
こんなにゆるキャラがいるなんて、、、。
鹿は神様。
鹿が急に飛び出してきても優先させなければなりません。
神様の鹿のフンを踏まないように下ばかり見て歩いて
到着したのは東大寺。
国宝東大寺南大門と金剛力士像。
高さ25mの木造建築物は鎌倉時代に再建されたものといいます。
足元ばかりみていたその落差からか、高く荘厳な建物に言葉を失います。
大仏殿。そしてななめ下からの大仏様。
何度も修復を重ね今の建物は1709(宝永6年)
つまり江戸時代前期に再建されたもの。
それでも大仏様が鎮座するこの大仏殿は
木造建築物としては世界一の規模だそう。
写真はその変遷の模型。
当時この高い建物をどうやって作ったのか、
古に想いを馳せると身震いします。
奈良の街を歩いて、気がつくことは、
新しい建物には高い建物がないということ。
なんでも新しい建物を建てる際には高さの制限があるそうで、
より一層歴史ある建造物の偉大さ荘厳さが際立つように思います。
今回の「ふたたびの奈良」旅の目的のひとつが、
クラシカルホテルとして名高い奈良ホテル。
東京駅舎を設計した方と同じ辰野金吾。
石と煉瓦の西洋建築を初めて取り入れた建築家のひとりです。
明治42年築、100年以上の歴史のある木造建築の建物です。
オードリーヘップバーンやチャップリン、
あのアインシュタインも宿泊したことのあるホテルです。
今でもロビーにはアインシュタインが弾いたといわれる
ピアノが残されていました。
漆喰仕上げの真壁造風の壁など、和洋折衷の空間に、
日本の伝統的な工法、技術が活かされています。
威風堂々たる建物でありながら、
丘の斜面に建ち、
その姿は斜面の樹々に囲まれ、
景観を壊さない配慮がされています。
その景観を意識した設計に観光客としても
設計するものとしても敬意をもちます。
奈良はまちなみも浮ついていなく、
とても落ち着きのある街でした。
ゆったり過ごしたくなる街です。
まだまだ見たりません、、、
必ずやまた足を運びたいと思っております。
さて、束の間の秋を惜しみつつ、、、。
紅葉と黄葉。
安藤
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