設計 2016.12.12
こんにちは。コーディネーターの鈴木です。
気がつけばあっという間に12月。
今年は11月に雪が降るなど、
ゆっくり秋らしい気候を味わうことなく
冬の寒さがやってきたような気がします。
先月少しでも秋らしいことをしたいなと思い
「芸術の秋」ということで丸の内にある
三菱一号館美術館へ行きました。
その時は「拝啓、ルノワール先生」という
展示会を行っていました。
ルノワールの作品だけでなく、梅原龍三郎やルオー、
ピカソなど多くの作品を見ることができました。
一度にたくさんの作品を見ることができ、
久しぶりの美術館を楽しめました。
美術館内には「Cafe1894」というカフェがあり、
そこの内観がとても素敵な空間でした。
コーヒーとケーキも美味しくいただきました。
この空間はかつて明治時代に銀行営業室として利用されていた
場所を復元し、現在はカフェとして営業しています。
天井がとても高いですが、照明が程良い暗さなので
落ち着いた空間でした。天井の造りも繊細でとても印象的でした。
またぜひ行きたいと思います。
さて今回は、今年の春先にお引渡しをした
新築工事の町田市のN様邸をご紹介します。
ご家族構成は、ご夫婦とお子様ふたりの4人家族。
土地をご購入されての新築計画です。
自然素材はもちろん断熱材にもこだわりを持たれており、
壁、天井にはセルロースファイバーを使用し、
内装の仕上げ材は珪藻土のほかに、
オガファーザー(天然ウッドチップ壁紙)を使用しました。
床材は、1階は桧の無垢材、2階は杉の無垢材を張りました。
内装材もメインの空間には珪藻土、
オガファーザーなど自然素材を使用し、
トイレや収納などの空間は石膏ボードまで
弊社で施工し、仕上げは御施主様がDIY、
ということでコストバランスを考えた計画となりました。
今回計画させていただいた建物周辺は緑豊かで、
建物の東側には広い公園があり、
室内からの眺めがとても気持ちが良いところで、
敷地内の緑が少なくても借景で充分、
木々を眺められる贅沢な空間となりました。
外観の特徴としては赤色の切妻屋根が印象的です。
御施主様のご要望で赤い屋根を計画しました。
それに合わせて外壁の色合いも少し赤みがかった
ベージュ系を選びました。
初めて赤の屋根を計画しましたが、
屋根形状がシンプルなので、
赤色がより引き立つ可愛らしい外観にまとまりました。
お隣の植栽が少し見える畳コーナーは、
まるで絵画を飾ったかのように
サッシ枠が額縁代わりになりました。
内装はシンプルな計画ですが、
造作建具は無垢の質感を活かせるように
こだわりました。
角を削ってカマボコ型にした
縦格子のLDK入り口の引き違い戸や、
畳コーナーの間仕切り障子も
組子のバランスを意識して
繊細なイメージになるように計画しました。
押入れの襖戸にはアクセントに
ひょうたん引き手を付けました。
全体的にシンプルで、素材感にこだわった仕上がりになりました。
広々とした空間の引き違い窓から見える木々が、
とても気持ちよく感じられ、一年を通して木々の変化など
身近に自然を感じられる家になりました。
鈴木
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