設計 2017.03.13
こんにちは、コーディネーターの鈴木です。
昼間は、だんだんと春らしい気候になってきましたね。
夜はまだ肌寒いですが、桜の開花が待ち遠しいです。
今回は昨年の秋頃に工事のご依頼を頂き、
先日完成した戸建リフォームの物件をご紹介します。
当初お住まいだったご自宅から、徒歩圏内のところに
中古物件を購入し、リフォームの計画です。
外装の塗替え、内装工事、設備交換など
ひと通りの工事内容をさせていただきました。
建物は約24坪の広さ。日当たりもよく、
もとから南北に窓があり風通しも良かったので、
それを活かした間取りを計画をしました。
風通しについては、より空気の流れを良くするために
玄関ホールと畳スペースの間仕切り壁の上に、
回転窓を計画しました。
窓には明るさやひと気も感じられるよう
透明ガラスを使用しました。
造作建具と回転窓
１階には南側に畳スペース、その奥にＬＤＫを計画しました。
畳スペースは、元から和室があり、既存の障子は残し、
障子紙の張替えを行いました。
障子は、南側の時間帯による厳しい日差しを和らげる効果があり、
カーテンやプリーツスクリーンも良いですが、障子紙の優しい
日差しの広がり方はより雰囲気を良くしてくれます。
撤去せず活かした効果が感じられた空間となりました。
この障子が付いている既存の窓には欄間があり、
欄間と下のサッシの障子は別々になっているため、
欄間部分の障子を開けると、
ちょうどダイニングスペースあたりから
空を見ながら食事が楽しむことができます。
欄間部分の障子だけ開口していても
南側の道路からの目線が入ってこないため、
外からの視線を気にせず過ごせるところがポイントです。
ＬＤＫはアクセントで水色のタイルと
アースカラーのクロスを使い、
奥様がより楽しく趣味のお菓子作りや、
お料理が楽しめるような空間になりました。
ＬＤＫには奥様のセンスやご要望を活かして
ペンダントライトを３灯付けました。
畳スペースにもペンダントライトをつけて、
より１階の雰囲気が素敵なくつろぎの
スペースとなりました。
ＬＤＫや暮らしのメインとなる空間には、
ペンダントライトなど意匠的にもこだわったものを
お勧めさせていただくことが多いです。
明るさなど機能的なところも大切ですが、
明るさはダウンライトで補いながら、
ダイニングテーブルの上、
対面キッチンの手元など
ポイントで「見て楽しむ」照明器具も大切です。
今回はＬＤＫだけではなく、
人を迎え入れる空間で大切な玄関にも
奥様が見つけた陶器でできた可愛らしい
ペンダントライトをつけました。
こちらのペンダントライトは詳細打合せ中に
奥様に教えていただき、私も中込さんも思わず
「素敵です！ぜひ付けましょう！」と絶賛した照明です。
キッチンには、よくタイルやキッチンパネルをご提案しますが、
今回は奥様のご要望でステンレスで仕上げました。
こちらは磁石が使える仕様にして、磁石付のフックなど
自由に取り付けられるようにしました。
周りの造作家具やアクセントクロスとも馴染み、
使い勝手のよいキッチン廻りとなりました。
もちろんサイドパネルの裏側もステンレスを張りました。
納まりが綺麗で大工さんに感謝です！
２階は広々とした日当たり抜群なフリースペースと
造作ブランコを計画しました。
ここはお子様が遊べるスペースとして、
またご家族の趣味室としても使えるよう
間仕切り壁のないオープンな空間にしました。
既存の柱はアクセントとして茶色に塗装。
既存の建具とも違和感なく出来上がりました。
フリースペースの造作ブランコは、景色を眺めながら、
まるで丘の上でブランコに乗っているような感覚になります。
もちろん私も中込さんも完工検査の際に乗りました。
大人でも楽しくてハマッてしまうブランコでした。
座面は監督の井出さんに耳付きの杉材を
使ってもらい、丁寧に作ってもらいました。
手触りも良く、座り心地も良かったです。
お子様にもたくさんこのブランコで遊んで
もらえたら嬉しいです。
今回のリフォーム計画はとても急ぎだったため、
詳細打合せも通常の回数より約半分の時間で行いましたが、
御施主様のご協力もあり、とても充実した内容となりました。
限られた時間での詳細打合せでしたが、
奥様手作りのお菓子をいただきながら
都内でお勤めされていたときのお話や、
学生時代のお話、趣味のお話など楽しい
お話を伺え、とても楽しい時間でした。
計画としても日当たりの良さ、風通しの良さを活かし、
リフォームならではの既存を上手く残すことができ、
改めてリフォームの楽しさを感じられました。
鈴木
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