早川 聡志 2017.03.27
３月も末となり、すっかり春めいてきました。
相模原でリフォーム工事中のお宅の庭では、
桜が咲き始めました。
一昨日、昨日と厚木市内にて、
新築完成見学会を開催させて頂きました。
玄関までのアプローチの仕上げは、洗出し仕上げです。
汚さない様に、入口は、庭側の掃出し窓から行いました。
大勢の方にお越し頂き、ありがとうございました。
また、お引渡し前の大切なお宅をお貸し頂きました
Ｋ様、本当にありがとうございました。
今回は、そのＫ様邸の『職人の技』を
ご紹介させて頂きたいと思います。
完成したリビングは、障子が入り、
和を感じさせる空間となっております。
写真の左側の掃出し窓には、
引込み障子が隠れております。
障子を閉めると、さらに和の感じが強くなります。
この引込み障子に『職人の技』が隠れています。
引込み障子敷居
通常、リビング写真の右側の障子の様に、
敷居を入れて納めますが、
床板に敷居溝を掘って納めております。
通常の敷居
引違いの様に障子が残る場合は、
敷居があっても違和感はありませんが、
引込み障子は、普段は収納した状態です。
障子がない状態で敷居があると、
敷居がすごく目立ってしまいます。
そこで、大工さんにお願いして、
床に溝を取って貰いました。
引込み障子枠
大工さんの技のおかげで、とてもすっきり納まりました。
畳ｺｰﾅｰ収納
次は、畳コーナーにある吊押入れと地袋です。
みがき丸太
みがき丸太に、左からは吊押入れの框が、
右からは地袋のカウンターが、差し込まれています。
廻縁
さらに、上部には廻縁が刺さり込んでいます。
隙間なく、ピッタリ納まっております。
さすがです。
障子
次は、建具工事の『職人の技』を紹介します。
写真の障子の様に細長い引戸は、バランスが悪く、
斜めに倒れてしまいがちです。
障子斜め
そこで、
「引手の位置は、建具が倒れない位置でお願いします。」
とだけ、建具屋さんにお願いすると…
引手
障子が斜めになる事無く動きました。
少し上でもダメ、下でもダメでした。
ピンポイントです。
出窓ベンチ
最後に出窓ベンチです。
外部と室内の両方に出っ張りのある出窓ベンチです。
出窓
外部から見てみると、
出窓と屋根が絶妙の位置で納まっております。
瓦屋さんと左官屋さん、
そして板金屋さんの技が光る納まりです。
そんな『職人の技』のおかげで、
１軒の家が出来上がっている事を
改めて実感した完成見学会でした。
早川
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