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スタッフブログ

大坂 崇徳 2018.06.18

新旧の屋根の取り合いを見て 三浦市外装改装工事検査にて

ここのところ梅雨らしい天気ですが、
先日は季節外れの台風の接近などもありましたね。
本格的な夏を前に、ジメジメした陽気がしばらく続きそうですが、
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

今週は、4年に1度の楽しみのサッカー・ワールドカップが始まり、
ついつい寝不足気味の大坂が書かせていただきます。

この1週間では、解体完了検査が1件、木工事完了検査が1件、
外装完了検査が3件、完工検査が1件ありました。

雨の影響もあり、外装完了検査が3件も重なっていましたが、
その中の1件、三浦市でのスケルトンリフォームでの検査中に、
とても目が惹かれる光景があり、思わず写真を撮ってしまいました。

その写真がこれです。

2018.6.18yane1

手前が、現在工事中の増築部の屋根で、
奥に見える瓦葺きの屋根が母屋の屋根です。

母屋は、いぶし銀の瓦で葺かれ、のし瓦が
9段も重ねられた立派な棟を持っています。
鬼瓦も大変手が込んだ造形ですね。

優建築工房では、
新規屋根材はガルバリウム鋼板という
金属屋根が標準なのですが、
この現場は海の目の前という立地のため、
塩害を考慮してコロニアルを採用しています。

新旧の屋根が同時に目に入るこのアングルは、
日々リフォームに携わる者としても
とても興味深い光景でした。

新しいものと古いものが同時に見えるということを
考慮してデザインを決める、ということは、
リフォームやリノベーション工事では
とても大きなテーマのひとつなのですが、
どちらかというとデザインや色調など、
見た目を中心とした議論になることが多いようです。

しかし、特に外装では、雨仕舞や耐震などの
機能を満たす接合や取り合いの納めを
考えなければなりません。

今、海老名市で外装工事を進めている現場は、
14年ほど前に増築を含む全面改装工事を
させていただいたお客様のお住まいです。

この間にも様々な追加工事やメンテナンスを
させていただきましたが、
外装工事も2度目の施工となります。

既存の屋根に増築部の陸屋根が取り合うという
難しい納まりなのですが、
14年経っても接合部に異常はなく、
屋根は塗装だけで済みました。

2018.6.18yane2

こうして改めて考えると、新旧の屋根の接合部だけでも、
とてもたくさんの物件と向き合ってきたなぁ、
と少し感慨深い気持ちになりました。

そういえば、さらに昔に遡り、
優建築工房創業の年に携わらせていただいた
大規模増築工事でも難しい屋根の施工がありました。

2018.6.18yane3

奥のグレーの屋根が既存部分で、
手前のグリーンの屋根が増築部です。

この工事では、既存部分になるべく手を入れず、
いかに増築部を繋げるか、ということが重要な課題でした。

そして、この接合部は、構造的には繋いではいけない、
エキスパンションジョイントとしての接合です。

その時の解決としては、
既存の屋根の軒先を短く造り直すとともに
増築部屋根との間にステンレスで制作した
箱樋を設置するというものでした。

2018.6.18yane4

間口が8mほどありますが、
繋目のない1枚のステンレス板を加工して
箱樋を造ったことを覚えています。

この家は、今でも新旧共々健在で、
大切に住み続けていただいております。

時代は変わり、新しい素材や工法が日々開発されていますが、
その時点で、その物件にとって最適な施工は何か、
ということを常に考えて、
永くお住まいいただける家づくりのお手伝いをしていきたいと、
改めて先日の検査中に考えたひと時でした。

大坂

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