平 良介 2018.07.30
こんにちは。工事部の平です。
暑い日が続き、室内ではエアコンを付けないと、
過ごしていられないですね。
一歩外に出ると、汗が噴き出てきて、
作業着もびしょびしょになってしまいます。
熱中症には、十分に注意して過ごしていきたいと思います。
今回は、そんな外気の気温を遮断する
断熱材について、お伝えします。
先日、RC造のマンションの外部に面する壁の内側に
発砲ウレタン(断熱材)の吹き付け工事を行いました。
このマンションの外壁面は、躯体(コンクリート)に
GLボンドという接着剤で、石膏ボードが貼られています。
今回の工事目的は、
壁内(躯体面と石膏ボードの間)で結露が発生し、
部屋の中のクロスや床がカビてしまった為、
その原因の結露を解消することです。
壁内結露が発生する原因の一つは、
室内の湿気を多く含んだ空気が、
冷たくなった躯体に接触することで、
空気の温度が下がり、
水蒸気が水に戻ってしまうことです。
この冷たくなった躯体と室内の空気が
接触しないように する役割が、断熱材です。
断熱材にも種類がありますが、
今回は発砲ウレタンを採用しました。
よく木造住宅で使われているグラスウールの断熱材と違って、
特殊な機械で壁に吹き付けるタイプの断熱材になります。
求める断熱性能の為には、
グラスウールだと10㎝以上の厚みが必要ですが、
発砲ウレタンなら、3㎝程度で十分な為、
RC造のマンションの断熱材として良く採用されています。
さて、その発砲ウレタンの施工手順です。
①下地組み
躯体面に発砲ウレタンを吹く厚みより、
10mm~15mm厚く下地を組んでいきます。
※コンセント周りにも下地を組み、
ボックス内に 発砲ウレタンが入り込めないようにしています。
②配線カバー取り付け
CD管で配線が発砲ウレタンで埋まらないように保護します。
④発泡ウレタン吹き付け
※発泡ウレタンが付着すると非常に剥がれにくい為、
十分に服やビニールで体を覆って作業をします。
⑤養生剥がし、発泡ウレタンをそぎ落とし
発砲ウレタンが下地の厚みより飛び出ている ところを
落としていきます。
発泡ウレタン吹き付け工事の完成です。
隙間なく発泡ウレタンが吹き込まれている為、
躯体と室内の空気が直接触れることがなくなり、
結露発生が軽減すると思います。
今後はこの上から石膏ボードを貼り、
クロスで仕上げます。
これからお客様が生活する上でカビの発生がなくなり、
快適に過ごしていただければと思います。
最後に、前回のブログでご紹介した
外壁塗り替えの建物が完成したので、
写真を載せさせて頂きます。
改装して、生まれ変わった建物。
喜んでいただければ幸いです。
平
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