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スタッフブログ

大坂 崇徳 2019.11.18

冬支度 ~秦野市新築7年目の薪ストーブの煙突掃除~

自宅の近所のイチョウもきれいに色付いて、

秋もかなり深まってきたことを実感します。

最近、秋は駆け足で通り過ぎて、あっという間に

冬になってしまう印象を持っているのは、

私だけでしょうか?

今週は、四季の中で寒い冬が一番苦手な

大坂が書かせていただきます。

 

この1週間は、木造軸組み検査が1件だけという、

珍しく検査が少ない1週間でしたが、

代わりに新規ご契約後に行うデザインレビュー

という打合せが7件もありました。

 

さて、冬は苦手な私ですが、楽しみなこともありまして、

冬の味覚もそのひとつですが、もうひとつ、薪ストーブに

火を入れるのが我が家の冬の風物詩となっています。

 

 

今年は、まだ暖房を使っていないのですが、

本格的な冬を前に薪ストーブのメンテナンス、

特に煙突の掃除をしましたので、

今回はそのご紹介をしたいと思います。

 

通常、薪ストーブの煙突の掃除は、

毎年1度はした方が良いと言われています。

 

しかし、わが家の場合は1年のうち3~4か月くらいの期間の、

ほぼ夕方から夜にかけての時間のみ

薪ストーブを焚くことがほとんどですので、

以前専門業者の方にメンテナンスをお願いした時に言われた

2年に1度くらいで大丈夫という言葉をうのみにして、

3年以上掃除をサボっていました。

 

というわけで、汚れがひどくないか少しドキドキしながら、

今年は自身でメンテナンスを行うことにしました。

 

煙突の掃除は、下側からする方法と

屋根の上側からする方法がありますが、

自邸は割と簡単に屋根の上に上がれますので、

上から掃除を行います。

 

ちなみに、薪ストーブには煙突掃除が付き物ですので、

自邸は設計段階から屋根の上に上がりやすいように

ということを意識して計画してあります。

 

掃除に先立ち、安全柵を動かして、薪ストーブとその周辺の養生をします。

 

 

 

上から煙突の掃除をしたときに、部屋の中に煤等が噴出さないように、

本体だけでなく煙突のジョイント部分にもマスキングテープを貼ります。

 

 

それから、屋根の上に上がります。

 

自邸は軒高が低いので、バルコニーから梯子で簡単に屋根に上がれます。

 

 

 

これが屋根から突き出た煙突を横から見た姿です。

 

 

煙突と屋根との接点のシーリングもまだまだ健全な様子で安心しました。

 

 

まず、煙突のトップに一番近いジョイントのバンドを緩めて、

最上段の煙突とトップを外します。

 

 

ひとりで作業してるので写真はありませんが、

煙突のつなぎ目はねじ込まれていますので、

バンドを緩めたら煙突を反時計回りに回しながら

持ち上げると外れます。

外した煙突とトップは一旦庭までおろして、しっかりと掃除をします。

 

薪ストーブ内で薪が燃えてできた煤は

上に登りながら少しづつ冷えますので、

このトップ周りが最も汚れています。

 

 

横にある丸いものはトップから外した防鳥網で、

これもしっかり掃除します。

 

 

トップは最も風雨に晒されますので、

塗装が剥げてしまっているところがありますね。

これは、後日専用の塗料で塗装してあげます。

 

そして煙突の内部を覗くとこんな感じでした。

 

 

正直、思ったほど汚れてはいませんでしたし、

タール化して固まったものは見られませんでしたので、

ホッとしました。

 

ブラシでごしごしと掃除をしてきれいになりました。

 

 

この部分だけで茶碗1杯分くらいの煤が溜まっていました。

 

 

乾燥の良くない薪を燃やしたり、

燃焼が上手くいかず温度が上がりきってないことなどが

要因となって煤がタール化することが多いそうです。

 

このタール化した汚れが煙突内部に溜まり、

火が付いてしまうことで煙道火災が起きるのです。

 

煙突掃除をするとともに、タール化した煤が

こびり付いてないかをチェックすることで、

上手く薪ストーブを使えているかを量ることが出来るのです。

 

続いて、屋根の上から残りの煙突を掃除していきます。

 

中を覗くと、細かな煤が煙突の内側にまとわりついています。

 

 

 

この内部の掃除には、この専用のブラシを使います。

 

 

煙突内径にあったブラシを使い(自邸の場合は6インチ)、

ごしごしと擦ったり、回転させたりしながらロッドを

繋いで延長していき、煙突内を最下段まで掃除します。

 

 

油断して手を離すと中に落としてしまうので注意が必要ですが、

約90㎝のロッドを8本つないで、無事薪ストーブ本体までたどり着きました。

 

 

ブラシを引き抜いて中を見ると、

 

 

 

とてもきれいになりました。

 

これで一安心。

外していた最上段の煙突とトップを戻して、屋根上の作業は終了です。

 

 

引き続き、本体の掃除をします。

 

ボルトを外して本体の天板を外します。

 

 

この裏側も掃除します。

 

本体の内部はこんな感じで、奥側のダンパーの後ろが煙突の入口です。

 

 

そこを覗くと・・・、煙突内に溜まっていた煤が全て落ちてきています。

 

 

これをきれいに取り除いて、周辺も掃除します。

 

 

2次燃焼室内にある丸いものが触媒ですが、

これは昨シーズン中に全ての孔内の汚れを取りましたので、

まだきれいでした。

 

天板を戻して完了です。

 

結局、どんぶり1杯分くらいの煤が取れました。

 

 

やはり毎年掃除した方が良いのかな、と思いました。(笑)

 

最後に扉のガラスを専用のクリーナーできれいにして、

安全柵を戻すと全完了です。

 

 

 

しめて、2時間ほどの作業でした。

これでいつでも薪ストーブに火を入れられます。

独特の柔らかな温かさに家中が包まれるのを

体感するのが今から楽しみです。

そして、薪ストーブの前に座り込んでお酒を飲むのが楽しみです。

また別の機会に、薪ストーブのある生活の様子などについても

ご紹介したいと思います。

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