平 良介 2021.05.17
こんにちは。
工事部の平です。
まだ五月ですが、日中の日差しが強く、
暑いと感じることが多くなってきました。
我が家の子供たちは、気温が上がり
水遊びができるようになって喜んでいます。
さて、今回は畳の表替えの様子をお伝えしたいと思います。
畳の「表替え」とは、畳の土台になっている畳床は再利用し、
畳表と呼ばれる表面のゴザの部分のみを交換することを言います。
「表替え」の他にも、畳表の裏側を使用する「裏返し」や、
畳床から全て交換する「新調」があります。
それぞれの目安としては、使用状況によって異なりますが、
おおよそ「裏返し」に3年~5年、
「表替え」に4年~7年(裏返しをしてから、3年~5年)、
「新調」に10年くらいが目安だと言われています。
先日、私が担当している改装の現場でも
畳の表替えを行いました。
工事の手順は、以下の通りです。
まず畳業者が現場から畳を引き上げます。
昔の畳屋さんはよく現場でも作業をしていましたが、
現在では畳表の交換は現場ではなく、
工場に持ち帰って行うことが殆どです。
引き上げる際には、
現状の畳同士や畳寄せとの隙間の有無、
畳の反りなどの状態を確認します。
今回は畳表の部分に状況が分かるように
マジックで印をつけました。
(写真のマジックの位置に隙間があるという意味です)
チェックした内容は工場で微調整を施します。
その後、
畳が敷いてあったべニア部分を掃除して、
引き上げ作業は完了です。
30分もかからずに終わりました。
実際に表替えをする工場での作業は、
枚数などにもよりますが、
数日から1週間くらいで終わります。
今はこの作業もかなり機械化が進んでいるそうで、
昔に比べてとても早くなりました。
次に敷き込みです。
工場で表替えを済ませた畳を納めていきます。
今回の畳表は当社標準の仕様で、国産のイ草を使用し、
たて糸は丈夫な麻糸を使って編んでいます。
ちなみに麻糸の他には綿糸などがあり、
麻糸の方が太くて上質な表だと言われています。
また、畳を敷き込む際には、
高さ調整の為にゴザなどをパッキン材のように
畳の下に入れることがあります。
表面の高さを微調整しながら、
畳を敷き込んで納めたら完成です。
新しい畳表になり、お部屋の中が
イ草の良い香りがするようになりました。
ちなみに新品の畳表は、イ草がまだ良く呼吸をして、
頻繁に吸放湿を行います。
湿気がこもるとカビなどの原因になりますので、
風通しを良くし、こまめに換気をすることが大切です。
手摺壁が取り付けられて完成したので、その様子をお伝えいたします。
ルーフバルコニーに出る前の小屋裏が
とても素敵な空間になっていました。
お客様もお気に入りの場所になっていると、
嬉しそうの話してくれました。
今後もお客様が喜んでいただける空間づくりの
お手伝いをしていきたいと思います。
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