2011.01.11
相模原市のF様邸で平屋の新築工事が始まりました。
まず初めに建物の大きさや配置を確認するために、
地縄という作業を行います。
「地縄をはった様子」
今まで、更地だったところに、地縄が張られることによって、
実際の建物の位置関係などがつかめてきます。
不思議なもので、地縄の時は実際の建物より小さく感じます。
まわりに何もないからでしょうか・・・
無事に地鎮祭も完了し、いよいよ基礎工事となります。
「遣り方の様子」
地縄を元に、「遣り方」という作業を行います。
建物の地盤面の高さや、位置を最終的に正確に出していく作業です。
ここが一番大事なところで、緊張する場面でもあります。
基礎屋さんと一緒に、配置の確認を行っていきます。
「根切りの様子」
「転圧の様子」
地盤面を締めるために「転圧」という作業を行っています。
「深さの確認」
指示通りの地盤面になっているか高さなどのチェックを行います。
「砕石」
続いて、砕石を撒いていきます。
その後さらにもう一度「転圧」をしていきます。
「防湿フィルム施工状況」
転圧が無事に終わり、最後に「防湿フィルム」「捨てコンクリート」の作業を
行って、終了となります。
次は、「配筋組み」「コンクリート打ち込み」となります。
2011.01.18
いよいよ、配筋組みとなります。
図面の指示通りに組まれているか、確認をしていきます。
配筋が図面通りの寸法になっているか、それぞれ確認していきます。
水道の配管も無事に終わっています。
コンクリートを打ってしまってからの後戻りは出来ませんので、
入念にチェックしていきます。
現場監督の確認だけでなく、技術責任者の検査も行います。
無事に合格すると、いよいよコンクリートの打ち込みとなります。
「ベース」と「立ち上がり」の2回打ち込みがあります。
「ベースを打ち込み完了し、立ち上がりを打つための型枠設置状況」
ここでもまた、鉄筋のかぶり厚のチェックを行います。
「コンクリートの打ち込み・バイブレーターの様子」
ポンプを使って、生コンの打ち込みを行います。
また、バイブレーターという機械を使用して、生コンの締め固めを行います。
最後に「基礎レベラー」というものを施工して、天端を平らにしていきます。
この後、コンクリートの強度を出すために、養生期間をおきます。
来週は、型枠ばらしとなります。
打ち込んだコンクリートの出来が分かる瞬間でもあります。
2011.01.25
問題はないようです。一安心ですね。
この後、玄関などの土間コンクリートを打設していきます。
基礎工事も無事に終わり、次は大工さんの工事が始まっていきます。
後は、「上棟」の日に雨が降らないように祈るだけです。
2011.02.01
2011.02.08
基礎工事が終わりましたので、いよいよ大工さんの登場です。
まず、「土台敷き」を行います。
名前の通り、基礎の上に土台と呼ばれる木材を施工していきます。
今回のお宅は「剛床」で床を作ります。
床ベニヤと土台の接合の釘ピッチの確認など行います。
「床釘ピッチの確認」
無事に「土台敷き」が完了。
汚れ防止、雨のために養生シートをかけます。
「養生シート施工状況」
良い天気が続き、「上棟」の日も天気に恵まれました。
「レッカーが天高く」
大工さんは狭い梁材の上を軽やかに動いて、
もくもくと仕事をこなしていきます。
その姿に見とれていてはいけません。
現場が安全か、作業している場所に危険な場所はないか、
金物はしっかりと施工されているか、などチェック項目はたくさんあります。
「羽子板のボルトのチェック」
いままで、図面上だけだったものが形になっていくのは、
やっぱり気持ちがいいです。
お施主様も実際のスケール感などが、
感じられるようになってきたと思います。
図面では、気づかなかった部分や、想像できなかった部分なども
実際に目で見てわかるようになります。
無事に完了しました。
2011.02.15
上棟が無事に終わり、内部の大工さん工事が始まりました。
構造金物の取り付けを行います。
ビスはしっかりと締まっているか、
所定の場所に決められた金物が付いているか
などのチェックを行います。
サッシの取り付け、壁断熱材の施工を進めていきます。
壁の断熱材は耳と呼ばれる部分がしっかりと柱に止められているか確認します。
写真で写っている透明のフィルム部分が耳と呼ばれるところです。
次回は、電気工事、外壁工事となります。
2011.02.22
外壁工事が始まりました。
今回使用するのは、旭トステムの「スパンサイディング」
ガルバニウム鋼板を使用した外壁材となります。
一般的な窯業系と呼ばれるサイディングに比べて、耐震性や、
断熱性など優れている部分が多い外壁材です。
問題ないようですね。
続いて、内部は配線工事です。
図面通りの位置、高さに配線されているか一つ一つ確認していきます。
図面上でのお話と、現場で実際に見るのとでは、感じ方が違う場合が
ありますので、お施主様にもお立会い頂き、確認していきます。
ここでなら、微妙な位置の変更などもできますが、
もう少し工事が進んでしまうと出来なくなってしまう場合があるので、
大切なところです。
平成22年9月以降の建物から、神奈川県内での屋内の仕上げ範囲の
取り扱い方針が制定され、軒裏まで仕上げをすることになりました。
建物が完成すると見えなくなってしまう部分ですが、
しっかりと施工されていることを確認します。
次は、外壁の仕上げ、内部工事では、天井の下地や床フロアの施工
などを進めていきます。
2011.03.01
引き続き、外壁貼りが進んでいます。
窓周りなど、必要箇所にシーリング処理を行います。
「使用シーリング材の確認」
サイディング専用のシーリング材です。
施工上どうしても必要な箇所に施工していきます。(防水の為)
今回使用している「スパンサイディング」は永久的なものと言われています。
しかし、「シーリング材」は永久に機能するものでないので、
定期的な点検が必要になります。
内部では、天井の下地工事が進んでいます。
化粧梁のため、半分木材の部分が見えてきます。
今回使用する天井の断熱材の確認です。
16Kの155mmです。
大丈夫ですね。
今回は通常より性能のいいものを使用しました。
当然、F☆☆☆☆(フォースター)です。
F☆☆☆☆とは、ホルムアルデヒトの放射量を表しています。
F☆~F☆☆☆☆まであります。
F☆☆☆☆が一番上のランクで一般的に使用されるものです。
壁の石膏ボードを先行で貼っていますので、ビスの間隔のチェックなどを行います。
基本が150mm以下でビスがとまっていることを確認します。
次回は、引き続き内部の大工さんの工事です。
2011.03.15
外部の工事が完了しました。
「軒天には無垢板が施工されました」
外壁のガルバニウム鋼板との対比がきれいですね。
最後に、技術責任者による外部の検査が行われます。
無事に合格すれば、晴れて足場も撤去されて、全体像が見えてきます。
内部では、床貼りが始まりました。
「フロアコンセントの位置」
今回、フロアコンセントが設置されるので、再度位置、大きさの確認をします。
「建具の位置の墨出し」
建具の入るところに大工さんが、位置を出していきます。
墨つぼと呼ばれる道具を使用して、実際に線を書いていきます。
材木に直線を引いたり、基準となる線を出すときに使用します。
(糸車に巻き取られている糸をぴんとはり、糸の先についたピンを材木に刺します。
この状態から糸をはじくと、材木上に直線をひくことができるものです。
梁や柱など、材木の間が離れているところでも、この道具を使用することにより
正確に直線をひくことができます。大工さんの必須道具の一つですね。)
「仕上げのフロアの施工状況」
仕上げのフロアを施工していきます。
傷にならないように施工したところには養生材を敷いています。
最後にしっかりと養生テープで固定していきます。
3月11日に地震が発生しました。
現在、弊社で施工させていただいている、
全現場のチェックを各現場監督で手分けして、
足場の設置してある現場では外壁の傷などのチェック、
内部では、なにか材料が倒れて仕上げ材に傷が付いていないか
などの確認を行いました。
こちらの現場でも、外部、内部ともに確認をさせていただき、
幸いにも何も影響はありませんでした。
「チェック写真」
写真ではわかりづらいですが・・・
雨樋、外壁、サッシともに傷もなくきれいな状態でした。
来週は、外部の完了検査となります。
2011.03.22
内部では仕上げの床の施工が完了し、建具の枠が取り付け始められました。
建具の枠が取り付けられた後は、傷防止のために養生をします。
こちらはトイレの手洗い器の、配管の様子。
「手洗い器の排水管の施工」
通常、床に排水の管を出しますが(床出し排水)、
今回は壁から排水を取り出します。(壁出し排水)
床出しの場合、床に排水管がきますが、
壁出しの場合は壁から取り出すので、床が広く使えます。
但し、壁出しの場合は構造上どうしても水漏れがおきやすいので、
壁を通常より厚くする必要があります。
(壁を厚くしないと、生活していて、見た目には分からなくても、
壁の中で水漏れを起こす場合があります。)
そのため、こちらの現場では、通常より70mm程度壁を厚くしています。
来週は、壁の下地、棚の取り付けなど大工さんの工事も終盤に入っていきます。