2014.01.28
相模原市南区TY様邸の改装工事が始まりました。
工事概要は、屋根、外壁まで解体してのフルスケルトン工事となります。
屋根は通常の形を陸屋根とし、階段でそこに出られるようになります。
また、1,2Fともに増築ありのテクニカルな内容となっています。
今までの住まいへお客さまから感謝のメッセージがありました。
気が引き締まりますね。
お客様からお預かりした大切な住まいをよりよい空間へとするために
頑張って施工させていただきます。
解体工事が始まりました。
内壁(石膏ボード)が解体され、構造体が見えてきました。
構造体に腐りはないか。
柱、梁、すじかいのサイズはいくつか。
構造の金物は正しく施工されているか。
などを、まず最初にチェックしていきます。
築年数も浅いため、幸い構造に問題はないようです。
腐りもなく、床下の状況も良好でした。
このまま、問題なく工事が進められそうです。
ひと安心というところです。
次回は、1F部分の解体状況をお知らせいたします。
2014.02.04
続いて、1F部分の解体状況です。
お風呂だった部分です。
在来工法のお風呂ですと腐りが多く見られる部分ですが、
今回はユニットバスだったため、腐りもありません。
キッチン部分です。
今回の工事では、配管(青と赤の管です)も全て新規に交換いたします。
これで、さびなどの問題も解決です。
昔の住宅ですと、鉄管とよばれる管が使用されていることが多く、
その名前の通り鉄を使用している水道管です。
そのため、赤さびなども発生しやすく、
また水漏れ(継ぎ手などでも発生しやすい)も起こりやすいものでした。
現在主流になっているものはプラスチックの管ですので、
さびの心配もなく、また継ぎ手も少ないので水漏れの心配も少ないです。
解体工事ででる廃材には、様々なものがあります。
木材、鉄くず、石膏ボード、畳、屋根材(アスベストが含まれる場合もあります。)
などがありますが、丁寧に分別しながら解体工事を進めていきます。
きれいに骨組みだけになりました。
ここで、梁のかかり方やすじかい・柱の位置などを
再度詳しく確認していき、
必要に応じた構造補強の検討をしていきます。
解体工事が終わり、次回は基礎工事(増築)となります。
2014.02.11
基礎工事が始まりました。
今回は、増築部分と、既存で補強が必要な場所の2ヶ所行います。
増築部の基礎です。今回は一体打ちで行います。
通常はベースと呼ばれる部分と、
立ち上がりと呼ばれる部分の2回に分けて施工します。
一体打ちとは、ベースと立ち上がりを同時に
コンクリートへ打ち込みを行うことを言います。
どちらにもメリット・デメリットがあり、現場の状況によって選択します。
新築などでは、通常の施工方法を選ぶことが多いです。
基礎工事でのチェックポイントは、
根切りの深さ
建物の形が正しいのか
配筋のピッチ、配筋の太さ
転圧の状況
など、確認ポイントはたくさんあります。
既存の補強
こちらは既存の建物に基礎を追加しています。
今回の計画に伴い、新たに筋交いが必要になってくる部分に
基礎を作ります。
型枠ばらし
型枠をばらしたところです。きれいに打ち込みされています。
一番上が2層にみえるところはレベラーという施工を行っているためです。
レベラー施工することによって基礎の天端を平らにする役割があり、
その後の土台を敷くときに、きれいに施工できます。
次回は、いよいよ大工さんの工事が始まります。
2014.02.18
大工工事着工です。
今回はスケルトンリフォームで、現場の状況としては、
柱、梁、筋交いといわゆる構造体のみが残されている状況です。
外壁部分に白いビニールが見えますが、こちらは透湿防水紙と
よばれるもので湿気は通すが雨は通さないというもの。
既存でうまく残せたのでこのまま養生として、なるべく雨が入らないように
外部から内部の状況が見えないように、防犯の意味などを含め使用します。
※新しく外壁を張るときにまた施工しなおします。
屋根も大きく変更するので、ありません。
まずは、足元の状況をよくするために
2Fの床下地工事を進めていきます。
床の高さ(レベル)を確認し、問題ないか検討します。
今回は大きく傾いているところはありませんでしたが、
一部だけ調整を行いました。
調整を行いながら、床の下地を進めていきます。
床の下地が進んできましたので、再度高さ関係をチェックし、
計画に支障はないかを確認します。
続いて、増築部分を組み立てていきます。
プレカットされているので、パズルみたいに組みあがっていきます。
増築では既存の梁と、増築の梁との継ぎ手の処理が重要になってきます。
まだ、金物が付いておりませんが、これから施工をしていきます。
次回は、屋根組み工事となります。
2014.02.25
今週は屋根工事の予定でしたが、連日の雪の影響で予定変更です。
雪が建物内にはいらないように、
ベニヤとブルーシートで仮の屋根を製作です。
おかげで建物の内部には雪の影響なく、
建物周りは大雪で、車の通行も困難でしたが・・・
なので、内部の構造補強を先に進めていきます。
広い空間をつくるために既存の柱を抜いていきますが、
そのままでは建物の強度に影響がでるので、補強で梁を枕でいれます。
在来工法の建物の場合、
比較的間仕切りの変更などが行いやすいですが、
ツーバイ工法の場合は、
間仕切りの変更が難しく、改装にもいろいろな制約がでてきます。
300の高さの梁です。
補強後です。
必要に応じて、金物などを併用していきます。
次回は、屋根工事を進めていけるよう、
良い天候に恵まれますように。
2014.03.04
屋根工事を進めていく予定でしたが、
またまた天候に恵まれずに延期です。
工事には予定通りいかないこともありますので、
今週は予定変更でサッシ取付を行っていきます。
サッシ取付前に、先はり防水シートを施工します。
こちらを施工することで、サッシ廻りからの雨漏りが激減します。
こちらは陸屋根部分のバルコニーの下地状況です。
雨の合間をねらっての工事となりました。
施工後は雨に濡れないようにブルーシートで雨養生を行い
仮に雨が降っても作業ができるようになっております。
技術責任者の大坂による構造補強検査(中間)です。
解体完了時にチェックしたところが、
支持通りに補強されているか確認していきます。
今回は大規模ですので、中間と最後の2回行います。
次回こそは屋根工事を進めていきたいと思います。
2014.03.11
いよいよ屋根工事(下地)を進めていくことが出来ました。
今回は三方向パラペット(立ち上がり)の片流れの屋根です。
仕上げはガルバニウム鋼板です。
下から見上げると屋根は見えずに建物がキューブ型となりすっきりと見えます。
この後は屋根業者さんが入り、防水のための下地、ルーフィング葺き、
屋根本体葺きとなります。
が、まだ完全に終わっていないため、
雨が入らないようにブルーシートで養生をします。
雨養生
こちらも下地の状況です。
この後、ケイカル板を張りFRPで防水工事を行います。
バルコニー壁下地です。
こちらもベニヤの上にケイカル板を張ってFRPで防水を行います。
ようやく屋根の下地が完成しました。
これからは、屋根の仕上げや、バルコニーの仕上げなどを進めていきます。
2014.03.18
フクフォームECOという床下断熱材です。
厚みは80mmもあります。
この断熱材を1F床下前面に敷き詰めます。
これだけの厚みがありますので、冬の寒さ対策もばっちしですね。
床下断熱材施工後に、釘で本締めを行います。
釘ピッチの確認や、釘の打ち忘れがないかをチェックします。
次回は、バルコニー防水工事などを進めていく予定です。
2014.03.25
バルコニーの防水工事が完了しました。
今回はFRP防水です。住宅では一般的な防水方法です。
FRPとは「繊維強化プラスチック」の略で、
広くは自動車の部品に使われたり、軽くて強度のあるものです。
出入り口の立ち上がりが指定寸法、確保されているかチェックです。
130mm以上確保できていますので問題なしです。
(写真はケイカル板を施工前)
ケイカル下地が完了したら、コーナー部分に役物をいれて
若干丸みを持たせます。
ケイカル板の下地の上にガラス繊維を敷いていきます。
ガラス繊維によって強度があがります。
ただし、取扱い注意です。
下手に素手で触ったりすると、目に見えないほど細かい
ガラス繊維がささりかぶれてしまいます。
防水工事が完了しました。
きれいに施工できています。
お施主様はこちらでバーベキューなどを計画しているようです。
楽しい空間となりそうです。
2014.04.01
バルコニーの防水が完了し、雨仕舞いが完了しましたので、
内部の工事を進めていきます。
今回天井には「セルロースファイバー」という断熱材を使用します。
厚みは185mm以上です。
写真で見えているのは、「セルロースファイバー」のための下地です。
施工後に次は天井の為の下地を施工していきます。
通常の断熱材と違い、吹きつけていきますので
隙間なく施工することができ断熱性能もとても良好で、
また古新聞紙などを使用している断熱材で環境にもエコです。
今回使用したのは、LIXILの窓枠です。
既製品ですのでサイズもぴったりで雰囲気も良いですね。
建具の枠が搬入されました。
こちらも既製品です。
発注したものと納品されたものに間違いがないかチェックします。
階段の発注をするために業者と現場で打ち合わせをします。
建物によって階高などが違うので必ず毎回実施します。
次回は壁の断熱材の施工などを進めていく予定です。