2021.06.07
こんにちは。工事部の辺土です。
今回より、伊勢原市YM様邸の改装工事の様子をお伝えしていきます。
大まかな概要として、
①住まわれているご家族構成が変わり、今後生活していくうえで建物が大きすぎる事。
②近年の地震などへの不安から耐震改修を行いたいとの事。
等から、2階建ての住宅を平屋へ、減築していく大規模改修となります。
広いです。何より昔ながらの建物なので、1階から2階までの高さが高いです。
今回は着工をするための準備になります。
まずは外部から。
今回は、建物と敷地境界線の距離が近いので、外部のフェンスを全て外します。
その後、外部足場が設置されました。
次に内部の養生を行いました。
といっても、大部分が改修対象の為少しだけの作業です。
別棟へと続く廊下を合板で塞いで、お借りする廊下、トイレの養生です。
既存の商品一式と姿見の鏡を回収しました。
次回は解体の様子をお伝えします。
2021.06.14
こんにちは。工事部の辺土です。
今回は、解体工事の着工の様子をお伝えします。
解体のスタートを切るのは、設備品や不要な家具などの撤去工事です。
このキッチンが、
このように積まれていきます。
毎度綺麗な積み込みに感心します。
その後、天井・壁と進んでいきます。
キッチンは過去にリフォーム済みだったのですが、今回改めてキッチンを
入れ替える工事があります。キッチンを解体した所、前回リフォームを
された工事業者さんが、設置した下地が出て来ました。
年数が経過している住宅では下地が無いのはもちろん、
壁がまっすぐでは無いことがよくあります。
壁を真っすぐに調整した苦労が見て取れました。
1階の天井を剝がしたところです。
銀色の保温材で巻かれている配管は、以前セントラルヒーティング
というシステムを採用していたようで、その配管が使われていない
のですが、各所に配管されていました。
その配管の立ち上がり場所が、
今回、唯一残す仏壇置き場の裏でした。
外壁を壊す予定がなかったらと思うと、ぞっとします。
また元キッチンの上の天井を剝がしたところ、
丸太梁が出て来ました。
今では新築に採用する機会はほぼ無いです。
こういった材料を再利用するのが大規模リフォームの楽しみでもあります。
お施主様とも相談して、梁の下側が天井から出ているように再利用することになりました。
次回も解体工事の様子をお伝えします。
2021.06.21
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、解体工事の様子をお伝えします。
内部のボードを解体していくと、出てくるのがこれです。
断熱材です。
グラスウール断熱材を使用していました。
今と呼び名は変わらないのですが、現在使用している断熱材とは
比べ物にならない程、手に触れると痒くなります。
なので、暑い季節でも痒くならないように解体屋さんはツルツル
した素材の上着を着ながら解体を進めます。
2階から断熱材が容赦なく落とされるのを待っています。
綺麗に断熱材の回収が終了しました。
そうなると見えてくるのが、柱や梁の雨漏り・シロアリ被害状況です。
幸い、室内側からは雨漏りによる腐食やシロアリ被害の状況は、
確認できませんでした。
この後、外壁、屋根と解体していくに当たり、引き続き確認
していきたいと思います。
来週も引き続き、解体作業の様子をお伝えしていきます。
2021.06.28
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、解体工事の様子をお伝えします。
内部の解体が順調に進んだ後、今度は外部の解体を進めていきます。
まずは屋根から。
瓦を下ろしている所です。
この日は人手が多く入れる日で天気も良かったので、
一気に瓦を下していきました。
瓦桟と防水下地が残った状態です。
2階から屋根の裏側を見たときには見えなかったのですが、
通常の防水紙の上に昔の屋根の防水下地でトントン葺きや
土居葺きと呼ばれる昔ながらの下地が出て来ました。
トントン葺きが防水シートの役割を果たすと共に屋根裏の
調湿効果にも一役買っていたそうです。
この現場では、その下に更に防水紙が張ってあったので、
大きな雨漏りなどなく柱や梁は綺麗な状態でした。
ただ今回の工事に関して言えば雨漏りが起きていても、
腐っていてもお構いなしです。
減築がメインの工事なので、全撤去です。
段々と建物の背が低くなってきました。
次回も解体工事の様子をお伝えします。
2021.07.05
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、解体工事の様子をお伝えします。
2階部分がいよいよ完全撤去になります。
垂木、野地板と順に外していき、梁、柱と外していきます。
私自身、新築の建て方は何度も作業に参加させて貰って
いますが、作業が進むにつれ、自分自身を支えてくれる
部材が増えていくので、どんどん安心感が増していきます。
ですが解体を進めていくということは、体を支える部材が
どんどん減っていきますので、より人数を掛けて丁寧に
ゆっくりと作業を進めていきます。
梁材が取れてしまえば、柱を切るか抜けばいいので作業
の安全性はグンと高まります。
この柱は通し柱と呼ばれる、1階の土台から2階の梁
までを一本で繋いでいた柱です。
1階から繋がっているため、必要な長さを残してカットしました。
作業が完了後、雨養生です。
綺麗に作って貰いました。
一部下の階で、既存再利用となる箇所があるので、
その部分はしっかりと作って貰いました。
水勾配も付けて、雨対策準備が出来ました。
2階の柱まで無事撤去完了です。
次回も解体工事の様子をお伝えします。
2021.07.12
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、解体工事の様子をお伝えします。
2階部分が無くなり、引き続き1階の作業を進めていきます。
今回の工事で室内側を工事する予定はない箇所です。
写真の様に、既存の断熱材にはカビが生えてしまっていました。
恐らく壁内換気不良による結露などが原因かと思います。
外壁は全面改装となるので既存の外壁を剝がし、
既存の断熱材も撤去し、通常の工事ではないですが
外側から断熱材を敷詰め直す予定です。
内部の壁を壊したところ、こんな状態に。
どういう事かというと。
筋交いを切って意図が分からない所に移設してありました。
本来筋交いがある場所に室内の入り口が来てしまったため、
筋交いを切ってしまった。。。
までは話が分かるのですが、なぜ切った筋交いをそこへ?という状態です。
筋交いとしての機能は何も果たしていない状態です。
続きまして、
一瞬、何が?と思うほど違和感が無いのですが。
本来は赤線の様に筋交いが続かなければいけません。
あまりに綺麗に形としてまとまっていたので
始めは間違いにすぐ気づきませんでした。
今回は耐震改修の意味合いもある改修なので、
絶好の機会と捉え、今後は安心して過ごして頂けるように
しっかり直していきます。
次は床下です。
以前、店舗として使用していた部分がり、元々開口が
あったところの壁を塞いでいるというお話は伺っておりました。
そのお話のあった壁を塞いでいる箇所が上記の写真の状態でした。
コンクリートの土間に土台を直接寝かせて設置していました。
施工方法は大胆ですが断熱材をしっかりと詰めており
心遣いは伝わってくる状態でした。
この後、外周部を壊していくのが不安です。
来週は解体作業と共に、基礎工事の様子をお伝え致します。
2021.07.19
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、解体工事の様子をお伝えします。
前回に引き続き、床下土台周りの解体を進めていきます。
赤く斜線を記載した箇所が、以前開口部があった場所です。
この部分は一度解体し、基礎の立ち上がりを造り土台を
設置し直す必要があります。
外周部以外の箇所の基礎はしっかりとした造りで、状態も綺麗でした。
その後、土台周りの外側の解体を進めていくと、
腐食が出てしまいました。
水分が浸透しやすい箇所に基礎の立ち上がりが無く土台を設置してあると、
避けられないどうしてもこのような事象が起こりやすいです。
腐食部分はすべて撤去し、据替えていきます。
土台を撤去するために、仮の柱を据えて梁を支え、
不要な柱と土台を撤去します。
土台を撤去した後、
赤線の様に基礎を延長して作っていきます。
徐々に解体作業が完了へ進んでいきます。
次回は解体と基礎作成の様子をお伝えします。
2021.07.26
こんにちは。工事部の辺土です。
今回は、基礎工事と解体工事の様子をお伝えします。
解体の途中ながら、工事日程の都合上、
新規の基礎工事を行いました。
赤く斜線を記載した箇所の土台を撤去し、
基礎を造っていきます。
重要な点は、既存の基礎としっかりと
一体化させていくことです。
基礎屋さんによって墨出しをしていきます。
枠を組む位置、アンカーを打つ位置を出しました。
既存の基礎幅に合わせるだけでは
現在の基準に則した基礎にならないので、
少し内側に大きな基礎を造ります。
綺麗に施工してあります。
そして既存の基礎とも緊結していきます。
このように鉄筋を既存の基礎に設置し、
コンクリートを流すことで、
既存の基礎と新規の基礎の一体化が図れます。
この後コンクリートを打設し、
レベラーを流し込んでいきます。
無事に完了しました。
その後は解体工事も着々と進み綺麗になりました。
掃除も終わり解体工事も完了しました。
次回から木工事の様子をお伝えしていきます。
2021.08.02
こんにちは。工事部の辺土です。
今回から、木工事の様子をお伝えします。
新築工事と同じく、土台の敷設から進めていきます。
新築工事の現場では効率化を図る為、
「プレカット」といって、
予め木材を図面通りにカットして、
上棟時に組み合わせていく工法が
主流となっております。
ですが、
改修現場の部分的な構造材の入れ替えとなると、
既存の構造材に繋ぎ合わせる為には、
どうしても大工さんの手作業に
頼るしかなくなってきます。
土台の継ぎ手を手加工で刻み、
丁寧な仕事でピッタリです。
腐食の進んでいた個所も、
綺麗になりました。
腐食による材料の耐力の低下の改善が出来ました。
その他必要な個所も、
しっかりと納まりました。
文字通り住宅の土台の改善を行い、
耐震改修の一歩目を踏み出せました。
次回も引き続き、
木工事の様子をお伝えしていきます。
2021.08.09
こんにちは。工事部の辺土です。
今回も、木工事の様子をお伝えします。
前回、土台を設置したので次は柱の設置です。
前回と話は同じになってしまいますが、
柱についてもプレカットでは無いため、
部材を追加設置するたびに可能な限り、
大工さんが仕口を加工して柱を設置していきます。
既存の母屋に新しい柱を絡めて設置します。
母屋が落下しないように、
パイプサポートで補強しておきます。
加工し終えたら、
横からスライドさせながら設置していきます。
うまく設置出来ました。
さすがに柱を土台や梁に
差し込むことは出来ないので、
柱と土台の接点・柱と梁の接点は
後々金物で補強していきます。
その他にも、間取りの変更や、
構造補強の検討をした結果必要な個所に
柱を設置していきます。
併せて筋交いも同時に設置していきます。
平屋に減築して建物の大きさが
小さくなったにも関わらず、
筋交いがどんどん設置されます。
現在の基準が新築当初に比べて、いかに、
厳しくなったかという証明でもあります。
次回も引き続き、
木工事の様子をお伝えしていきます。