2024.08.26
こんにちは。工事部の平です。
今回より新たな物件の現場レポート、
マンション改装工事の様子を
お伝えして参ります。
工事内容は、
内装替えとしてフローリングの交換、
クロス張り替え、建具交換と、
ほか、キッチンの交換となります。
洗面所と浴室はすでに改装済みなので、
その範囲は既存維持として工事を行います。
こちらは工事前のお部屋の状況の写真です。
まずは工事に先立ち、マンションの共用部分に
養生を施しました。
共用部分の養生は、
マンションの管理人さんと打合せをして、
養生を行う箇所や範囲を決めてから行います。
今回は共用部分の廊下にブルーシートを敷き、
エレベーター内にはブルーガード(床)や
プラスチックボード(壁)を貼って保護しました。
室内でも、既存を再利用する
エアコンやインターホンにシートを
張って養生をしております。
養生を施した後、
火災報知器の取り外しを行います。
マンションの改装工事の際に
天井を解体したり、間取りを変更して
火災報知器を移動する必要がある場合には、
一旦火災報知器を取り外します。
マンションの火災報知器工事は多くの場合、
マンション全体の警報と連動している為、
専門の業者に依頼して作業を行います。
この作業は、まず許可を得てから管理室に入って、
警報機能や他の機器との連動を止めた上で、
その後、火災報知器を取り外します。
取り外しする火災報知器はこちらになります。
外すとこのように配線が残ります。
この配線がお部屋全体の火災報知器と繋がり、
さらに管理室にもつながっているので、
各部屋で火災が起こった際に管理室に
警報が届きます。
また、外さない火災報知器は
埃などのせいで誤作動が起きないように
養生シートで覆っておきます。
次回は、解体工事の様子をお伝えいたします。
2024.09.02
こんにちは。
工事部の平です。
今回は解体工事の様子について
お伝えします。
前回の現場レポートで紹介した
養生や火災報知器の取り外しに続いて、
解体工事を行っていきます。
まず工事に先立ち、
解体業者と指示図を見ながら
打合せをします。
間違いが起きないように、
現地の各所にテープを作業内容ごとに
色分けして張ったり、
実際にペンで記入したりします。
その後、解体を始めます。
解体前
解体中
キッチンと廊下の解体前と
解体中の同じアングルの写真です。
先に設備機器やドア枠を取り外し、
その後、改めて養生シートを張って、
壁や床を解体していきます。
床のコルクや吸音用のスポンジを
綺麗に剥がして、
スラブが見えるようになったら
解体工事は完了です。
次回は置床工事の様子をお伝え致します。
2024.09.09
こんにちは。
工事部の平です。
今回は置床工事の様子を
お伝えいたします。
マンションでは、
防音性能が確保できる部材を
床の仕上げや下地に使用することを
義務付けた規定があることが多いです。
この現場では工事前は
床仕上げ材のコルクとカーペットで
その性能を確保していたのですが、
この工事では、床の仕上げに
桧無垢フローリングを貼る計画なので、
その下地組みに防音性能がある
置床(オキユカ)を採用しています。
まず、置床工事を始める前に
コンクリートのスラブに
墨出しを行います。
腰壁や玄関框の位置、
ピアノ補強を行う位置を分かりやすく
緑のテープで印しました。
ピアノ補強を行う箇所は、
床を支える束の数を多くします。
置床は、短い束を使って
床を組んでいきます。
先にゴム製の部材がついていて、
そこが防音の性能を有しています。
上に載せるパーチクルボードの
大きさに合わせて、束を均等に並べて、
高さを調整しながら固定していきます。
置床の足にはネジが切られている為、
ドライバーで回すだけで簡単に
高さの微調整ができます。
全体にパーチクルボードを敷き詰めて
置床に固定します。
更にその上にラーチべニアを重ねて、
パーチクルボードとも固定し、
一体となった床下地の完成です。
次は、給排水工事と電気工事の様子をお伝えします。
2024.09.16
こんにちは。
工事部の平です。
置床工事についてお伝えしましたが、
置床工事の前後で給排水工事と
電気工事を行っています。
今回はそれらの工事についてお伝えします。
Y様邸ではキッチンの交換工事があります。
その為、排水管や給水管、給湯管の位置を
新しいキッチンの菅の位置に合わせて、
切り回しを行います。
置床工事の前のコンクリートの状態です。
まず、キッチンの位置が分かるように、
周りの壁などの位置をコンクリートの上に
書いていきます。
建築工事ではこのように現場で
各部の位置を記していくことを
墨出しと言います。
その際に、キッチンの詳細図面を見ながら、
各配管を立ち上げる位置も墨出しをします。
その後、墨だし位置に合わせて
設備業者が配管をします。
配管した後に置床を施工しますが、
配管に合わせて合板に穴を空けながら、
下地を組んでいきます。
同様に電気工事も置床の前後で工事を行います。
鉄筋コンクリート造のマンションには、
各所に梁型などの障害物があり天井裏から
壁内に配線が通せない場合があります。
そのような箇所へは、床下を通して
壁内へ配線をする必要があるので、
置床の前にも一部配線を通して
おかなければなりません。
また、キッチンのレンジフードの
ダクト配管工事も電気業者の仕事です。
今回はキッチンの天井を高くする計画の為、
ダクトが既存の位置だと天井と干渉する
箇所がありました。
そのためダクトを出来るだけ端に寄せて、
天井が高い範囲が広く連続するように配慮しました。
今後、大工さんが天井の下地を組んでいくと、
変化した天井の形状が分かると思いますので、
改めてご紹介したいと思います。
次回は大工工事がはじまります。
その様子をお伝え致します。
2024.09.23
こんにちは。工事部の平です。
今回は大工工事が始まりましたので、
その様子をお伝えします。
まず、大工さんと水平や垂直を測れる
赤外線レーザーを使って、壁や天井、
洗面所の床などの既存で残し部分の
状態を把握します。
この現場の壁の垂直や床の水平は、
最大で2~3mmの傾きがありましたが、
下地木材等の強度や劣化には問題が無く、
既存を活かしつつ、微調整しながら
各部を納めて行くことにしました。
既存状態の把握をしたら、それを踏まえて
どこの壁のラインを基準にするかを決めて、
新規の壁を立てていきます。
今回は中央の壁のラインを基準にしました。
基準の壁から全ての新規壁位置を測ることで、
躯体の精度の影響を受けずに正確に新規壁の
位置を出すことができます。
測った位置に墨出しをして、
その後壁下地を組んでいきます。
今後は、壁下地が完了後に、
天井の下地を造っていく予定です。
次回はその様子をお伝えします。
2024.09.30
こんにちは。工事部の平です。
今回は壁や天井の下地造りについて
お伝えいたします。
前回の現場レポートでお伝えした
壁の位置の墨出しに従って、
壁の下地を立てていきます。
インターホンやスイッチは
元々は別の場所にありましたが、
新しく立てた壁下地にきちんと
納まっています。
壁下地を立てたあとは、
天井の下地を組んでいきます。
今回はリビングの天井高に合わせて
全体的に下地を組んだので、
今までのデットスペースが無くなり、
天井が高かくなりました。
また、以前の現場レポートでお伝えした
排気ダクトの周りの下地も出来ました。
出来るだけダクトに寄せて造ってあります。
天井の石膏ボード張りを行ったのち、
玄関ホールの天井羽目板張りを行う予定です。
次回はその様子をお伝えします。
2024.10.07
こんにちは。工事部の平です。
今回は天井の石膏ボード張りと
羽目板張りの様子をお伝えいたします。
前回の現場レポートでご紹介した
天井の造作下地に石膏ボードを
張っていきます。
石膏ボードを張ると、
既存の天井の高さにピッタリと
合うようになっています。
キッチンの排気ダクト周りも
石膏ボードが張られて
スッキリしました。
また、玄関と廊下の天井には
栂の羽目板を張りました。
廊下の幅に対して、
羽目板の目地が中心にくるように、
端の羽目板の幅を調整してあります。
羽目板が張られると、
玄関から廊下の雰囲気が
とても良くなりました。
今後はフローリングを張っていく予定です。
次回はその様子をお伝えいたします。
2024.10.14
こんにちは。工事部の平です。
今回はフローリング張りの様子を
お伝えいたします。
天井の石膏ボード張りが終ったので、
置床の上にフローリングを張っていきます。
桧のフローリングをリビング、
キッチン、各居室に張る予定です。
桧のフローリングを張らない
トイレ等との見切りには、
桧の無垢材を事前に取り付けてあります。
フローリングも天井の羽目板と同様に
割り付けを検討してから張り始めます。
玄関から繋がるリビングへ抜ける廊下に
変な半端が入らないように割り付けを
決めました。
決めた割り付けに合わせて、
張り始めのフローリングの幅を
調整して張っていきます。
今回の張り始めはリビングの端の位置です。
バルコニーに面している掃き出し窓の下端に
床の仕上がり高さを合わせる計画のため
置床の高さを決めています。
桧のフローリングが差し込まれ、
予定通りピッタリです。
今後も引き続き、
フローリングを各部屋の張り、
その後に、建具枠の取り付けや
壁の石膏ボード張りを行っていく予定です。
次回はその様子をお伝えします。
2024.10.21
こんにちは。
工事部の平です。
前回張り始めていた、フローリングの
施工が完了しました。
その後の工事で、
フローリングが傷付かないように
養生ボードを敷いて保護をします。
さらにその上に
養生用のシートを二重に張り
工事中の現場を綺麗に
掃除できるようにしております。
フローリングに続いて
窓枠を取り付けていきます。
今回の計画では、全箇所の窓枠を
無垢材に交換します。
実はマンションの場合、
窓枠は見込み寸法(窓枠の奥行)が
各所で異なることがあります。
そのため全ての箇所のサッシから
石膏ボードまでの寸法を測り、
一つ一つ寸法の違う窓枠を
工場で造ってもらいます。
再利用をする網戸が枠の内側に納まっていた為、
枠の内側の寸法を微調整することが
できませんでした。
そのため、窓枠にかき込みをして
寸法が元々と同じになるように
加工をしております。
窓枠の取り付け後に建具枠も取り付け、
その周りの石膏ボードを張っていきます。
引き続き石膏ボード張りを行い、
その後、巾木の取り付けと
扉の吊り込みをして木工事終わります。
次回はその様子をお伝えします。
2024.10.28
こんにちは。工事部の平です。
今回は木工事の完了とキッチン設置の
様子をお伝えします。
壁の石膏ボード張りを行い、
巾木の取り付けや建具の吊り込みを終え、
木工事が完了しました。
また、このタイミングで
キッチンの設置も行います。
大工工事で出来上がった腰壁の内側に、
システムキッチンを納めます。
キッチンの交換工事がある場合は、
排水管や給水、給湯管を配管し直したり、
レンジフードのダクトを延長したりと、
木工事が始まる前から、設備業者や
電気業者と準備をしております。
事前準備の予定通り、キッチンが
納まり良く設置されました。
事前に造っていたダクトを隠す
梁型との取り合いも綺麗に納まりました。
今後は、内装工事を行っていきます。
次回はその様子をお伝えします。